「食事だけでなく、くつろいだり、デスクワークもできる広いダイニングテーブルが欲しいけど、スペースに余裕がないと無理よね・・・」。
そんな声をよく聞きますが、コンパクトなリビングダイニングでもテーブル選びや配置を工夫すれば、快適で使い勝手の良いLD空間を作り上げることができます。コンパクトなLDスペースに広いダイニングテーブルを置くコツは、変形テーブルを選ぶことです。
そこで今回は、土井木工の変形テーブルを中心に日進木工のLDチェアを組み合わせて、3畳の狭い空間にも収まるダイニングセットのご提案です。
■食事もデスクワークもできる万能変形テーブル
〜土井木工のミーオラウンドテーブル・住賓館オリジナルバージョン
今回セッティングした土井木工のミーオラウンドテーブル(住賓館オリジナル)は、最長ワイド幅1,750mm、最長奥行き1,117mm。このサイズだけ見ると3畳(2,400×1,600mm・公団間)に収めるには大きすぎると思われがちですが、このテーブルは4辺のサイズとカーブラインが違う変形テーブルのため、四角形のテーブルよりも圧迫感がなく、空間を広く見せてくれます。
また、直線に近い最長辺と最短辺を壁に付けて設置すると場所を取らず、手前側のスペースが広がり、ゆったりと使えます。
2〜3人で使う時は壁に付けて、ゲストが来た時にはテーブルを引き出してベンチなどを利用すると4人以上でも使えるテーブルになります。変形テーブルは、人数や用途に応じて自由自在に使える万能テーブルです。
ところで、今回のテーブルは、「住賓館Style」File.019でご紹介した土井木工のミーオラウンドテーブルをベースにカスタマイズした住賓館オリジナルバージョンです。もっとコンパクトなスペースにも置けて、さらなる使い勝手の良さも考えて完成させました。
ちなみにオリジナルの奥行きサイズを1,117mmに抑えたのは、接ぎ合せ作業などで機械に入れる時、1,200mm以下であれば別工程を経ずにできるためコストダウンが可能に。
価格面でもダウンサイジングを図りました。
厚さ30ミリある天板の面形状は、やわらかな船底仕上げに。手の当たりはやさしく、しかし見た目は奥行きのあるシャープな印象で狭い空間でも圧迫感を与えません。テーブルからの出入りも楽にできます。
また天板の4辺は、サイズと角度はすべて違いますが、直線部分のないデザイン。角がないのでぶつかっても痛くなく、カーブラインは見た目にも癒やされます。
アクが出るなど、難しいと言われる素材・ブラックチェリーの接ぎ合せも土井木工にかかるとこの美しさ。木の素材の良さが最大限に生かされた見事な仕上がりです。
脚間をより広く取るために、オリジナルは、ボックス脚から4本脚に変更しました。また、脚のスタイルは、天板付け根は直径80mm、先端は40mmに絞った逆円錐形にすることで全体を繊細でシャープな印象に仕上げました。部屋に圧迫感を与えず、広く見せる効果もあります。
見た目は繊細ですが、横揺れ、縦揺れにもしっかり耐える構造にするため、脚付けの位置は、何度も微調整を繰り返しながらベストなポジションを求めて徹底的にこだわりました。
天板裏の反り止めは、足がぶつかっても痛くないよう打ち込み式の金具を採用。出っ張りがないので空間も広く、出入りも楽にできます。
■長時間でも疲れない、ゆったりくつろげる軽いイス
〜日進木工 WHITE WOOD(ホワイトウッド)WOC-165/ Natural Brown(ナチュラルブラウン)NBC-539R
シンプルで美しく、軽くて丈夫なイスづくりを追求し続けている日進木工。軽さと強度を両立させる曲げ木や角ホゾなどの加工技術を駆使して作られるイスは、360度どの角度から見ても美しく、長時間でも疲れない座り心地の良さも兼ね備えています。
その日進木工のWHITE WOOD(ホワイトウッド)と Natural Brown(ナチュラルブラウン)は、住賓館でも人気のシリーズで、特に北欧スタイルのインテリアにこだわる方から高い評価を得ています。
今回選んだ2脚のイスは、この2つのシリーズの人気商品を進化させた新作のLDチェアです。
■WHITE WOOD(ホワイトウッド)WOC-165
WHITE WOOD(ホワイトウッド)シリーズといえば、ナラ材のフレームにブラックウォールナットのチョイ肘が特長ですが、WOC-165は、このデザインを継承するLDチェアで、肘部分まですべてがナラ材になっています。
ブラックウォールナットとのコンビタイプよりもシンブルな表情です。
滑らかで美しい曲面仕様の背とチョイ肘部分。背の曲げ木や肘部分のフィンガージョイントなど、高い加工技術があってこそのこのラインです。
LDチェアのチョイ肘は、同シリーズの中でも大きめなので安定して肘を乗せることができます。
背の当たりも心地よく、座のクッションもほどよい硬さで長時間くつろぐことができます。
チョイ肘スタイルなので、横座りの姿勢もでき、横からスムーズに立ち上がることができるので、限られたスペースではとても便利です。
■Natural Brown(ナチュラルブラウン)NBC-539R
Natural Brown(ナチュラルブラウン)のNBC-539Rは、同シリーズのNBC-509Rのデザインを継承しながら脚底の床ずりをなくした4本脚タイプにして、背を貫仕様にした新作LDチェアです。
床ずりをなくしたことで好みの高さに脚をカットすることもできるようになりました。
座はカバーリング仕様で、マジックテープで簡単に着け変えることができます。
イスの重さはわずか4.8sと軽量。掃除や移動の時も楽に持ち運ぶ事ができます。
アーム部分は肘が自然にのるため、くつろいだ姿勢を取ることができ、先端はつかみやすいデザインなので、立ち上がりの動作も楽にできます。
幅広の座面のゆったりした座り心地で、アームに肘を安定して置くことができるので、パソコン作業やデスクワークを長時間続けても疲れにくいイスです。
楽な姿勢で集中できるので作業もはかどります。
土井木工のミーオラウンドテーブルも日進木工の2脚のLDチェアも、脚は先端を絞った逆円錐タイプなので、違うメーカー、違うシリーズを組み合わせても、違和感なくトータルコーディネートできます。
WHITE WOOD(ホワイトウッド)と Natural Brown(ナチュラルブラウン)のLDチェアは、どちらの高さもミーオラウンドテーブルの天板から大きく飛び出すことがないので、コンパクトなスペースや天井が低い場所に置いても空間を広く見せてくれます。
◆Select Point
1つのテーブルで食事からデスクワークまで多目的に使うことができ、一人でもゲストを招いた時でも臨機応変に対応でき、コンパクトなスペースにも収まるテーブルとイス・・・をポイントに選んだ今回のコーディネート。ミーオラウンドテーブル(住賓館オリジナル)は、このセレクトポイントをしっかりクリアしながら、絶妙のサイズ感と空間を広く見せるデザインと造りで、快適なLD空間を実現させました。
この万能な変形テーブルの良さを活かしつつ、さらに使い勝手の良さや機能力をアップさせるイスとして選んだWHITE WOOD(ホワイトウッド)と Natural Brown(ナチュラルブラウン)の新作LDチェア。
脚のデザインを合わせることでバランスのいいコーディネートになりました。
【コーディネートに使用したアイテム】
メーカー 土井木工
商品名 ミーオラウンドテーブル(住賓館オリジナル)
サイズ W1725×D1117×H700(mm)
販売価格 298,000円(税別)
メーカー 日進木工
商品名 WHITE WOOD(ホワイトウッド) WOC-165
サイズ W640×D555×H750・SH440(mm)
販売価格 75,000円(税別)
メーカー 日進木工
商品名 Natural Brown(ナチュラルブラウン) NBC-539R
サイズ W640×D555×H750・SH440・AH630(mm)
販売価格 66,500円(税別)
※上記の価格は時期によって変動しますので、必ずご確認ください。
◆Recommend
「コンパクトなLD空間に多目的に使えるダイニングテーブルを置きたい」、「広いテーブルは欲しいけど空間が窮屈になるのはイヤ」、「3畳ほどのスペースしかないから最初から諦めている」という方にぜひご提案したい今回のコーディネート。狭いスペースでも、1人でも家族でも変形テーブルを上手に活用すれば快適なLD空間を作ることができます。
また、変形テーブルなら壁につけたり離したりすることで家族が増えたり、ゲストを招いた時にも対応できます。
将来を見据えたコーディネートとしてもおすすめです。
■今回ご紹介した製品をYouTubeでご覧いただけます。