スタイリッシュで機能的なイタリア製昇降式カウンターチェアを比べてみました

秋の夜長、部屋の照明を少し落として好きなお酒をゆっくりと味わう。そんな時間の過ごし方ができるのも、秋の楽しみの一つです。
ソファに体をしずめてゆったり過ごすのもいいのですが、カウンターバー気分でカウンターチェアに腰掛けてオシャレに過ごすのも、気分が変わっていいものです。
また、最近は対面式キッチンの前にカウンターテーブルを設置するケースも多く、カウンターチェアへの注目も高まっています。
そこで今回の「比べてみました」では、スタイリッシュで機能的なイタリア製のカウンターチェア3種類を比較してご紹介します。
イタリアの革張りチェアのトップブランド。安定感のある上品なカウンターチェア
〜Frag・EVIA GP〜


イタリアの革張りチェアのトップブランド・Frag(フラッグ)のEVIA(エビア)シリーズのカウンターチェアです。
品質の高い革を使い、伝統的工法を受け継ぐ革張り職人の手によるカウンターチェアは、縫製がすばらしく、繊細で品があります。まさに絵になる1脚です。
革のカラーも豊富で、30種類の中からお部屋に合わせて選ぶことができます。
【デザイン・構造】
EVIA(エビア)シリーズには、ほかにダイニングチェアもありますが、このカウンターチェアは、足置きのサイドや支柱の脚にも革が巻いてあり、基本のダイニングチェアがそのままカウンターチェアになったような上品な造りになっています。
座面高は、サイドのレバーで620mm〜750mmの間で調整できます。
最高の750mmだと、高さ1000mmのカウンターテーブルにも対応できます。ただし、800mm以下のダイニングテーブルだと、ダイニングチェアとしては高いかもしれません。最適なテーブル高は900mm以上です。

座面を下げる時は、座面に片足を乗せて横座りのような大勢になり、左手でレバーを持ち、ひじを背の上に乗せて、そのまま体重をかけてお尻で押すようにすると、女性でも簡単に下げることができます。
足置きには、滑り止めがついています。足元が安定すると安心して過ごせます。
こうした細かな配慮も老舗ブランドのFrag(フラッグ)ならではのこだわりです。
【座り心地】

座面は、上質な厚革を使いつつも厚みのあるウレタンを内蔵しているので、弾力性のある座り心地です。この技術力は、さすが革張りチェアのトップブランドです。
しかも、背もたれも高く、適度なしなりもあるので深く座った時も背当たりがよく、安定感があります。
背と座のクッションが心地よい、スタイリッシュなカウンターチェア
〜COMPAR・Yumi〜

COMPAR(コンパル)は、伸張や変形、昇降機能などを備えたスタイリッシュな家具づくりを得意としているだけに、このYumi(ユミ)もスチールとホワイトの絶妙なバランスとデザインが洗練された印象を与え、モダン空間にもマッチするカウンターテーブルです。
【デザイン・構造】
スチールとホワイトクッションのシンプルな構成ながら、洗練された印象なのは、クッション部分をスチールで挟み込んだデザインによるもの。挟み込み部分が薄くスッキリしているので、シャープさを感じます。
背も座面もクッションタイプで体に優しく、女性におすすめしたいカウンターチェアです。
また、座と背のクッションの間に隙間があるので軽やかな印象。この抜け感のおかげで部屋に圧迫感を与えません。
スチールでクッションを挟んだシンプルな構造ですが、両サイドからしっかりネジで締め上げているので安定感があります。
また、サイドのネジがデザインのアクセントにもなっています。
安全性を保つために、脚の受けは正方形になっています。これがまたシルバーとホワイトのツートンのバランスを絶妙にしています。
座面高は、サイドのレバーで560mm〜820mmの間で調整できます。
昇降幅が広いので、一番低い560mmなら800mm前後のテーブルにもセットでき、最高の820mmなら1000mm以上のカウンターテーブルにも対応できます。写真のテーブル高は、830mmです。
座面を下げる操作は、Frag(フラッグ)のEVIA(エビア)と同じ。座面に片足を乗せて横座りのような大勢になり、左手でレバーを持ち、ひじを背の上に乗せて、そのまま体重をかけてお尻で押すようにすると、女性でも簡単に下げることができます。
【座り心地】
背と座のどちらもクッションタイプで、ソフトレザー張りのウレタン仕様。背当たりも座り心地もやわらかく、長時間でも快適に過ごせます。
一枚の紙を折り曲げてできる折り線やカーブをカタチにしたカウンターチェア
〜lapalma・KAI〜

合板やメタル素材の使いこなしで定評のあるlapalma(ラパルマ)社。このKAI(カイ)は、日本人デザイナー・安積伸さんがデザインしたカウンターチェアです。
非常にシンプルで、合板を折り紙の様に薄く曲げて成形しているので、シャープでモダンな空間にも合います。
【デザイン・構造】
合板を折り紙の様に曲げた薄い造りなので、重圧感がなく狭い空間に置いても主張しすぎず、部屋を広く見せることができます。
折り線の曲線ラインやマッドな仕上げ、ムダのない薄さなど、デザイン性に優れ、温かみもあるので日本のインテリアとも馴染みます。
足置きも椅子に合体しているのではなく、脚元に取り付けられていて、スチールの土台の円形に沿った扇状のデザインなのでスッキリ見えます。
座面高は、サイドのレバーで540mm〜790mmの間で調整できます。
こちらも昇降幅が広いので、800mm前後のテーブルにも1000mm以上のカウンターテーブルにも対応できます。写真のテーブル高は、830mmです。
座面を下げる操作は、Frag(フラッグ)のEVIA(エビア)と同じ。座面に片足を乗せて横座りのような大勢になり、左手でレバーを持ち、ひじを背の上に乗せて、そのまま体重をかけてお尻で押すようにすると、女性でも簡単に下げることができます。
【座り心地】
座面の前部分はわずかに傾斜しているので、ひざ裏にぶつかりません。また、背当たりもよく、成形合板が体にフィットするので安定感があります。長時間快適に座ることができます。
【Select Point】
今回ご紹介した3つのイタリア製のカウンターチェアは、デザイン、機能、座り心地をポイントにして選びました。毎日でも使うことができ、インテリアとしても絵になるチェアです。
また、いずれも昇降タイプを選んだのは、引っ越しやキッチンをリフォームしてカウンターテーブルの高さが変わっても対応できるようにするためです。昇降式ならカウンターの高さに合わせて最適なポジションを選べます。これなら愛着をもって長く使い続けることができます。
【コーディネートに使用したアイテム】

メーカー Frag(フラッグ)
商品名  EVIA(エビア)GP
サイズ  W510×D510×H930〜1060・SH670〜760(mm)
販売価格 172,000円(税別)

メーカー COMPAR(コンパル)
商品名  Yumi(ユミ)
サイズ  W400×D480×H560〜820(mm)
販売価格 85,000円(税別)

メーカー lapalma(ラパルマ)
商品名  KAI(カイ)
サイズ  W370×D440×H540〜790(mm)
販売価格 74,000円(税別)

メーカー ALTACOM(アルタコム)
商品名  COMPACT(コンパクト) AT031 Lift table
サイズ  W1000/1350/1700×D680×H250〜840(mm)
販売価格 198,000円(税別)


※上記の価格は時期によって変動しますので、必ずご確認ください。
◆Recommend
今回ご紹介した3つのカウンターチェアは、デザイン性に優れたイタリア製なので、モダンな空間づくりをご希望の方にはピッタリです。
また、Frag(フラッグ)のEVIA(エビア)なら、背もたれが高く、座面も高くできるので、男性や高いカウンターテーブルに合わせたい方におすすめです。
COMPAR(コンパル)のYumi(ユミ)は、デザインやカラー、クッション性の高さから女性好みと言えます。
lapalma(ラパルマ)のKAI(カイ)は、全体にマッドな仕上げで、温かみもありすっきり感もあるので和テイストのインテリアとも馴染みます。
住賓館では、現在ここにご紹介した3つのカウンターチェアを展示していますので、気になる方は、ぜひ高さや座り心地を確認して最適な1脚を選んでください。
店内には様々な高さのテーブルもあるので、お手持ちのテーブル高が分かれば、カウンターチェアとの高さのバランスも確認できます。どうぞお気軽にお問い合わせください。
■今回ご紹介した製品をYouTubeでご覧いただけます。
住賓館Style YouTube チャンネル