物であふれた部屋をスッキリ片付けて、部屋を広くみせたい−。 そんなお悩みを解消してくれるのが、すえ木工の壁面収納家具です。 置き家具タイプなので、壁にキズをつけることがなく賃貸マンションにも設置でき、設置作業もスピーディ。 備え付けの家具のようにピッタリサイズにオーダーでき、しかも低価格を実現しています。 住賓館でも2011年に店内に展示して以来大人気の壁面収納家具です。 その製造元である「すえ木工」本社工場にお邪魔してきました。 専務取締役の須江茂夫さんに工場やショールームを案内していだだきながらいろいろとお話をお聞きしました。 |
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家具メーカーだからできるメリット 家具づくりの確かな技術とシンプルで合理的なシステム |
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すえ木工は、岡山県津山市にある創業60年の老舗家具メーカー。 国産家具にこだわり、材料加工から製造まで津山の自社工場で一貫生産を行っています。 現在は、食器棚や洋服ダンスなどのオーダー家具づくりで培った技術を生かし、壁面収納家具を主力に製造。 質の良い壁面収納家具を手がける国内メーカーとして高い評価を受けています。 住賓館とすえ木工とのお付き合いは、約10年ほどになります。 住宅メーカーの備え付け収納でお世話になったのが始まりで、壁面収納シリーズの取り扱いは、今から5年ほど前からです。 |
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最初の壁面収納商品・MG(エムジー)は、とにかく販売しやすい商品でした。 それまで壁面収納家具を家具メーカーにお願いすると別注オーダーとなり、最初の見積もりが出てくるまで時間がかかり、それから本体製造、設置となるとさらに納期が遅くなっていました。 その点MG(エムジー)は、お部屋のサイズや用途に合わせてアイテムや色を選べば、その場で予算をすぐに出すことができ、本体製造は注文を入れてから約2週間で出荷されるので納期も早く、設置も簡単。 シンプルで合理的なシステムなのでお客様に説明しやすく、耐震仕様や使い勝手を考えた機能性にも優れていたので、自信をもってお客様にご提案できる商品です。 「すえ木工が壁面収納家具を手がけた当初は、壁面収納と言う言葉自体あまり知られていませんでした。 当時壁面収納と言うと、住宅や建材メーカーが取り扱うもので、お客様が家を建てる時にオーダーする備え付け家具との認識でした。 後付家具として家具メーカーが取り扱うことはあまりなかった頃です。 そんな状況の中、お客様の細かな要望に応えながらもイージーオーダーができるようにシステム化して販売しやすくして生まれた商品が、すえ木工の壁面収納家具です。 スタート時は認知度も低く苦労もしましたが、地道に続けていく中で今日のように広く認知されるようになりました」と、須江専務は当時を振り返ります。 |
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当初はいろいろと苦労し、試行錯誤した時期もあったようですね。では何故、ほかが手をつけていない壁面収納に取り組んだのでしょうか? 「あの頃は海外からどんどん安い家具が入ってきて、同じ家具を作っても価格では到底太刀打ち出来ない状態。 対抗するには、お客様のご要望にお応えするオーダー性のあるもので対応するしかありません。 そこで国内生産だからできるメリットとは何かを考えたときにいきついたのが壁面収納家具でした。 海外でも壁面収納家具はありましたが、海外にオーダーすると納期も輸送コストもかかります。 また、建材メーカーの商品も同じですが、送られてくるのは完成形ではなくパーツの状態なので、大工さんが2人がかりで1日かけて組み立てるのが一般的でした。 それを家具メーカーでも販売できるシステムにして、配置も配送員2人が2.3時間で完成できるようにすれば、お客様の拘束時間も短く、価格的にもリーズナブルにご提供できます。 大工手間がかかるとどうしても商品としては高いものになりますから。 さらに国内家具メーカーの高い技術力で製造するので品質は確か。お客様にとって多くのメリットがあると考え、壁面収納家具づくりに着手しました。」 |
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耐震設計とマンション事情 壁面収納家具が売れる理由 |
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すえ木工の壁面収納家具は、耐震設計がしっかり施されています。 この点もお客様に説明できる大きなポイントです。 「設置する時、天井から2cm、壁から2cm開けて設置し、さらに天井に突っ張って固定します。 つっぱりがなくても天井までの高さがあるので揺れても天井にひっかかって止まります。 さらに突っ張ることで揺れに強くなり転倒を防ぐことができます。 また、揺れで扉が開いて中のモノが飛び出すのを軽減する金具や部品を使って耐震効果も高めています。 もともと壁面収納が売れる要素は、マンションなどで収納が少なくなったことが一因です。 部屋を広く見せて、安く売るために備え付け収納を省いて販売するケースも増えています。 収納が少ないマンションでは、置き家具を購入することになるのですが、震災時にその家具が倒れて被害が出てしまうこともあります。 |
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それが天井まで壁いっぱいに家具があると耐震性が高まります。 震災時、家具の転倒による事故を防ぐために壁面収納家具を選択する方も増えているようです。 また、壁面収納はリビングに設置される方が多いのですが、最近は寝室やクローゼットルームに設置する方も増えています。 マンションの場合、服をつるすだけならハンガーパイプレベルの備えつけはあっても、引き出しや棚で収納する設備は省かれていることが多く、その機能を壁面収納に求めて購入されているようです。」 |
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お客様の声を生かし、進化を続ける | ||
すえ木工の壁面収納には、"こんなのがあったら便利なのに・・・"と思う工夫や機能がしっかり備えてあります。 また、使って初めて気づく"便利!"もいっぱいです。 こうした機能や仕様は、使い手のことを考え、また、お客様の声を生かして商品開発を行っているそうです。 「壁面収納を購入されるお客様で多いのが、30代で小さなお子さんのいるご家庭。 お子さんがハイハイしながら扉に触れてしまった時、プッシュ式だと開いてケガをするのではとの心配の声があったため、扉の取っ手を掴んで開けるタイプのシリーズを開発しました。 また、女性の場合、身長が150cm台の方が多いことから、女性目線を意識して上置きまでの高さを165cmに設計したシリーズも展開。 |
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ほかにもテレビやパソコン、電化製品の配線やエアコン・コンセントパネルを考慮した設計、出っ張った梁や柱の処理、最近では引き出し式のLEDライトやルンバ収納など、様々な工夫や機能を追加しながらシリーズを進化させています。 今後もカラーや柄は流行に応じてリニューアルし、家電の変化や住まい方の変化に合わせた商品開発を行います。 またお客様の満足度を上げるためには、納期を縮めたりする必要もあるでしょう。 その都度お客様のご要望を聞きながら対応していきたいと思っています。 すえ木工は、他メーカーに先駆けて壁面収納に取り組んできたので、先にスタートした分いろんなことを学んできています。 それを次の商品に生かしていくことが大切だと考えています。」 |
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壁面収納家具誕生のいきさつやお客様の声を生かした商品開発など、興味深いお話をいろいろとお聞きしたインタビュー1回目。 続く次回は、進化し続ける壁面収納シリーズの商品紹介を中心にお届けします。 どうぞ、ご期待ください。 |
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毎日更新の住賓館ブログでは、今回ご紹介したすえ木工の壁面収納家具はもちろん、住賓館に展示している北欧スタイルの飛騨高山の家具、広島府中など国内の家具産地の家具、イタリア家具や世界の有名ブランド家具、話題のベッド、マットレス(シモンズ、シーリー、サータ)などの家具情報をご紹介してます。 またイベント告知や納品事例やメンテナンスの修理事例もご紹介しています。 ライブ感覚でどんどん発信していますので、ぜひチェックしてみてください。 > > 住賓館ブログ |