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力仕事で立ち仕事。過酷なうどん店主にぴったりのベッドとは?
香川では、うどんブームが継続中。
土日ともなると、ETC割引を利用して県外からもどっと人が押し寄せ、このブームはまだまだ冷めそうにありません。
そんな中、先日14年ぶりに懐かしいお客様が来店されました。
この方は、こんぴらさんの参道入口でお土産の販売とレストラン、手打ちうどん体験教室をされています。
今度そのお土産売場をリニューアルしてうどん店に変えるため、そこに入れる家具の相談に来られたのです。
素材にも味にもこだわったおいしいおまんじゅうを作って売っていたのですが、これも時代の流れでしょうか。
しかし、うどんブームだからこそ今、うどん屋さんは大変です。
経営もそうですが、うどんづくりは、力仕事で立ち仕事。
そしてこだわりを持っている人ほど責任感が強く、フロントに出る事も多いのです。
私のお客様には、うどん店の方も多く、みなさん仕事中はフル回転で動き回っています。
そのため、夜も筋肉が興奮して眠れない・・・。
「眠れるベッドはどれだ?」
そんな相談も少なくありません。
こんな時に、私がよく言うセリフが、
「昼間立っているのだから、夜も立った姿勢で寝ればよい」。
体が沈み込むタイプで、立ち姿勢をキープしたまま眠れるベッドをおすすめしています。
体が沈んでも体圧分散の優れたマットレスなら、肩や腰にも負担がかからず、寝返りが少なくなるので熟睡することができます。
「腰が悪いから硬いベッドじゃなきゃダメだ!」という方にも、お試しいただいています。
思いこみの「頭」で選ぶのではなく、気持ちいいと感じる「体」で選んでもらうためです。
どんなに有名なうどん屋でも、麺の太さ、硬さ、ダシの味が自分の好みと合わなければ×のように、ベッドにもみなさんそれぞれに好みがあります。
うどんだって食べてみないとわからないように、ベッドだって寝てみないとわかりません。
そしてその好みは、時流やお国柄によっても違います。
だからこそ、ベッドメーカーでは、すべての人にとって究極のマットレスを作ろうと、日々試行錯誤を繰り返し、市場の動きに合わせた展開を行っています。
「シーリー」の新シリーズは、内容充実で値頃感あり
シーリー(Sealy)・オーソペディックコレクション
3年ぶりに新しい展開を見せているのが、「シーリー」です。
前回、シーリーの欠点として日本サイズ対応が弱いことをご紹介しましたが、
新シリーズの「オーソペディックコレクション」は、シングルからダブルワイドまで日本サイズに対応しています。
そしてこの「オーソペディックコレクション」では、新開発の「プレッシャーリリーフ・システム」を採用しているのも大きな特長です。
シーリー(Sealy)・プレッシャーリリーフ・システム
「プレッシャーリリーフ・システム」とは、体の部位別に素材を変えた詰め物を配置することで、荷重に応じた反発力でサポートし、不快な圧点(プレッシャーポイント)を除去して、寝返りを低減させようというもの。
頭から肩部分は低反発素材、荷重の大きい腰からお尻部分にはラテックス、足部分は低反発素材を使用して、プレッシャーのない眠りへと導きます。
この「プレッシャーリリーフ・システム」は、他では最高級クラスの「ブラックレーベル」と「クラウンジェル」シリーズでも取り入れています。
シーリーでの私のおすすめは、やはりシナーフレックスのポスチャーテックD.S.Sコイルを使った「クラウンジェル」シリーズ。寝心地ではこのシリーズにはかないません。(オーソペディックコレクションのコイルはポスチャーテックコイル)
ただし、プレッシャーリリーフ・システムを採用してクラウンジェルの寝心地に近く、値頃感があり、今お使いのフレームにも合わせられる日本サイズがあるオーソペディックコレクションも魅力的です。
特に一人暮らしの女性や若いカップルにはおすすめです。
シーリーがポケットで、サータがスプリング?
ところで、今、マットレスで人気なのは、シーリーのようにスプリングコイルを連結させた構造ではなく、一つ一つスプリングを袋に入れて並べたポケットコイル構造。
ポケットコイルは、個々のコイルが独立しているため、隣の人が寝返りを打っても振動が伝わりません。
ただし、シーリーでは独自の連結方法で隣りに振動を与えない構造になっています。
これがシーリーの強みであり、だからこそ全米シェアナンバーワンとなりえたのです。
ところが、シーリーの最高級クラスの「ブラックレーベル」では、ポスチャーテックコイルの上に、ポケットコイルを重ねています。
スプリングとポケット、そのいいとこ取りのスタイルと言えばそうなのですが、ここまでしてしまうと個人的には「これってどうなの?」というのが正直な感想です。
混ぜご飯状態というか、ベッドの上にお布団を敷いて寝る感覚というか。
それだけベッドメーカーもいろいろと悩んでいるのでしょうか。
やはり、私としてはシーリーなら、クラウンジェルかオーソペディックコレクションをおすすめしたいですね。
一方、ポケットコイルが主流の「サータ」でも、スプリングタイプのマットレスがあります。
それが「サータパーフェクトナイト」です。
先の話とは矛盾しているようですが、個人的にはおすすめのマットレスです。特に夏場にいいですよ。
スプリングタイプは、ポケットコイルに比べて通気性に優れ、マット内に熱がこもらないので涼しく過ごせます。
ポケットコイルを売りにしているサータで、おすすめがポケットコイルではない「サータパーフェクトナイト」というのもヘンですが、理屈だけでは語れないのが、ベッド選びの難しさです。
ちなみに、夏場涼しく、やわらかな寝心地がお好みなら「サータパーフェクトナイト」を。
人気のポケットコイルで、硬めの寝心地がお好みなら「サータポスチャー」をおすすめします。
ご参考までに・・・。
日本で愛され続けて30年。「サータ」からリーズナブルな記念モデルが登場
サータ30周年記念マットレス
サータについての最新情報といえば、「30周年記念マットレス」。
住賓館にも先日入荷しました。
サータがドリームベッドとライセンス契約を結んでから30年になります。
その記念モデルとして発表されたマットレスで、価格は5万円台からと、とってもリーズナブル。
もちろん、サータのマットレスだけに、その内容に抜かりはありません。
中央部は線経1.9ミリのポケットコイルを平行配列し、腰掛けたり起きあがる時に力のかかるサイド部分は線経2ミリのポケットコイルを交互配列して強化。マット内の湿気を逃がすヘルシーエアーレットもしっかりついています。
日本人の細やかな要望をかなえてくれるサータは、記念モデルでもその期待を裏切りません。