最近受けたフルオーダー家具で印象的だったのが、このワイド幅3200mmのホワイトオークの食器棚です。

今ある古い食器棚を取り外して、同じ場所にぴったりサイズの食器棚を設置したいとのご相談があり、フルオーダーで製作することになりました。
ご希望のサイズやデザイン、機能などを細かく打ち合わせしながら数社に図面を依頼。その中から今回は土井木工にお願いすることになりました。
その決め手となったのは、まず良材を豊富に保有していること。木目や色合いの揃った美しい表情の家具を作ることができ、それも扉や引き出しの前板部分（鏡板）だけでなく、見えない部分も丈夫で美しい良材を投入できます。
これだけワイドな食器棚でも木取りとバランスを見ながら組み立てられるのは土井木工ならではです。

また、この見えない部分への配慮は、小口の仕上げや金具にまで及び、扉の取っ手は、下の扉は上部分に、上の扉は下部分に掘り込みを入れて使いやすい設計に。引き出しはすべて開閉がスムーズで安全なダンパー仕様。しかも底に取り付けることでサイドから見えないようになっています。

こうしたワイド幅の食器棚の場合、同じ食器棚を2つ並べる方法もありますが、デザインと機能性の両面から、センターのオープン部分を抜きのある通し仕様にすることをご提案しました。
それをカタチにしてくれたのが土井木工であり、実現できる技術力があるのも土井木工でした。

ほかにも配線穴や背の逃し、インナーなど細部まで丁寧な仕上げが施されています。
見えない部分までしっかりオーダーできる土井木工なら、お客様のご希望に合わせたオーダー家具が製作できます。

こちらのセミオーダーのダイニングテーブルも土井木工で製作しました。
ホワイトオークの5枚接ぎ仕様で、天板厚は40mm。ワイドは2300ｍｍ、奥行きはセンター950mm、サイド850mmのトノー型のダイニングテーブルです。
ここでの土井木工のすごいところは、ワイド幅2300ｍｍの1枚のテーブルのために、4000mm級の木材100本以上の中から選別していること。完成後の表情を想像しながら熟練の職人が鋭い目利きで選び出し、木取りをしていきます。

選出された5枚のホワイトオークをフィンガージョイントで接ぎ合せ、丁寧に研磨し、1枚板以上のテーブルを作り上げていきます。
1枚のテーブルのためにここまで出来るのは、材料を豊富に保有していることと、真摯にモノづくりと向き合う土井木工のこだわり。本物の家具を作ってくれます。

天板面は、船底面仕上げ。職人の丁寧で確かな仕事に毎回感心させられます。

4本脚は、それぞれグラつきがないように天板側に掘り込みがされ、この中に金具を落とし込み、ワッシャー付きのビスでとめます。
天板裏には反り止めが施され、曲線ラインを描く脚同様、反り止めも曲面ライン。お客様宅のフローリングンにもしっくり馴染むテーブルが完成しました。

宝石のような輝きを放つミガキ家具は根強い人気があるものの取扱店が少なく、オーダー製作となるとさらに希少です。
住賓館では、レベルの高いミガキ家具で知られる「松創」とも長年のお付き合いがあることから、ミガキ家具のオーダーにも対応。こちらのキュリオケースとローボードは、お客様のご希望によりオリジナルカラーで製作し、納品しました。

オリジナルカラーのグリーン色も美しいバーズアイメープルのミガキ家具は、歪みのない輝きと艶やかさに魅了されます。
住賓館では、「松創」でのオーダー製作はもちろん、住賓館オリジナル家具やお客様のご要望通りのフルオーダー家具にも対応しています。
特に今年住賓館ではミガキ家具にも力を入れて取り組んでいます。
どうぞお気軽にご相談ください。

納品で気をつけているのが、搬入経路の確認とエレベーターや階段、部屋のドアなど搬入口のサイズです。
事前にお客様としっかりと打ち合わせをし、サイズを確認した上で、搬入口に入らない場合は、解体して搬入した後に設置場所で組み立てます。
また、どうしても解体できない家具でマンションのエレベーターに入らなかったり、階段や廊下の角を曲がりきれない場合は、レッカー車で釣り上げて搬入します。

いずれにしろ、事前にしっかりと打ち合わせと確認を行うことで、搬入作業をスムーズに行うことができます。

住賓館では、個人のお客様だけでなく、ショールームや病院、商業施設、一般企業など法人向けのお客様に対してもオーダー家具の製作や企画提案、インテリアコーディネートなど、さまざまなサービスに対応しています。
こちらは、善通寺市の病院にestic・SPIGAシリーズのソファ・アレーナを待合椅子として納品した事例です。

ご依頼を受けた後に、実際に待合室に座り、混雑時の状況や患者さんの動向、座り姿勢などを調査した上でご提案したソファです。
身体を包み込む背とアーム形状は安心感を与え、出入りもラク。斜めにカットされた座面部分は前屈みの姿勢で待っていても快適に過ごすことができ、立ち上がりもスムーズ。ローバックで脚元も浮いているので部屋が広く感じられ、混雑時でも窮屈さを感じません。
カバーリング仕様のファブリックなのでメンテナンスも簡単です。

こちらは事務所のリニューアルに伴い、会議用のテーブルをフルオーダーで製作したケースです。
土井木工により木材の選定、木取りからこだわって製作したテーブルは、企業の要となる会議室にふさわしい存在感と美しさがあります。
こちらの事務所では、社長室や応接室などのインテリアコーディネートも手がけました。

こちらは広島県呉市のお客様にお届けしたレイジーボーイのリクライニングチェアです。
お使いになるのがご高齢のご婦人ということで、納品後お一人でも安心してリクライニング操作ができるように、実際に操作していただきながら使い方をご説明しました。
説明前は不安がっていらっしゃいましたが、丁寧にご説明したあとは、操作方法がしっかり理解できて安心だと喜んでいただけました。
納品時には、ただ家具を設置するだけでなく、これからお使いいただく方のことを考えてご説明したりアドバイスすることを心がけています。
また、納品後も長く使い続けていただくために、ご家庭で出来るお手入れ法やメンテナンスについてもご説明しています。
納品時に気になることがあれば、どうぞお気軽にご質問ください。

ちなみに、このお客様の納品予定日は日本列島を大寒波が襲い、広島の大雪がニュースになったほどでした。
前日にその予報を受け、当日の道路状況が心配になったため、お客様に連絡をした上で前日の夕方4時半に善通寺を出発。到着したのは7時過ぎでお客様にとってはお忙しい時間帯になりましたが、無事お届けすることができました。

納品に関する住賓館のモットーの一つに、迅速な対応があります。
県外の納品に対してもフットワークを軽くしてスピーディにお届けすることを心かげています。