【お客様から問い合わせをいただきました】特集
〜サイズ確認から専門的な質問まで多種多様〜
住賓館には毎日、メールや電話、FAXによるお問い合わせが全国から届けられています。
それは価格やサイズ確認もあれば、仕上げや塗装、素材についての専門的な質問、さらに手持ちの家具との組み合わせの相談など、多種多様にわたります。
そこで、今回は、そんなお客様の声をいくつかピックアップしてご紹介します。
体験しなければわからないこと、「確認」よりも「相談」が増えています。
かつてお問い合わせ内容といえば、価格やサイズ、カラーなどの確認が多かったのですが、最近は、「どんな塗装剤で仕上げているのか」「ソファフレームの土台の構造は?」「一枚板と三枚接ぎのテーブルの違いは?」など、専門的な質問が増えています。
また、「ペットを飼っている場合の家具選びは?」「手持ちの家具と組み合わせてモダンな部屋にしたい」「布団からベッド生活に変えたいんだけど」など、個人的で具体的な相談も増えています。
さらに、触り心地や座り心地、背もたれは腰で受けるのか肩まであるのか、その当たり具合は?など、実際に見たり触れたり体験しなければならないことについて、細かく質問されることも多くなりました。
住賓館では、こうしたお問い合わせに対して迅速にお答えするために、メーカーと密に連絡をとって情報収集に努めています。専門的な質問の場合も、日頃からメーカーと通じているため、すぐに確認してお答えすることができます。
また、見たり触れたり体験しなければわからない質問には、色見本や生地を郵送したり、写真を撮ってメールで送ったり、スタッフが実際に座ったり寝たりして感触や背の当たる位置などを確認してお伝えしています。
お問い合わせ事例
■ペットを飼っているので、メンテナンスがラクにできて、軽量タイプのソファはありますか?
最近多いのが、ペットを飼っている方の家具選びについてのお問い合わせです。
ペットを飼っているとどうしても汚れやすく、お手入れも手間がかかります。また、毛が抜けるので床のお掃除もマメにする必要があります。
そこでこの方の場合は、女性だったこともあり、ligne roset(リーン・ロゼ)社のTOGO(トーゴ)をおすすめしました。
オールウレタンボディで重さは、3人掛けでも19.0sなので、掃除のときも一人で動かしたり立てたりすることができます。
また、本革仕様であれば、さっと拭き取るだけで汚れも落ちやすく、メンテナンスもラクにできます。
同じくペットを飼われているお客様で、「ネコの爪とぎに強い生地はありますか?」のご相談には、高級スエード調人工皮革「エクセーヌ」と「ラムース」をご提案しました。
ご提案する前に実際に生地見本を爪でひっかいてみましたが、キズはつきませんでした。また、水を落とすと水玉状になり、タオルで簡単に拭き取ることができました。しなやかで肌触りもよく、ペットを飼われている方にはおすすめです。
■柏木工のWILDERNESS(ウィルダネス)シリーズの八角形のLDテーブルと椅子のセットを購入したいのですが、椅子のキャスターでフローリングを傷つけませんか?
WILDERNESS(ウィルダネス)シリーズの八角形のLDテーブルとキャスター付きLDチェアはとても人気のある組み合わせですが、床がフローリングの場合、キャスターで傷つけないかどうかを心配される声も多く聞かれます。
最近はキャスターも改良されてフローリングの上に直接置いて使っても傷つきにくくなっています。
ただし、フローリングにもたくさんの種類があり、クッションフロアータイプで表面が突板の場合は傷がつきやすいと思われるので、ラグや毛足の短い絨毯を敷くことをおすすめしています。
このWILDERNESS(ウィルダネス)のLDセットをご購入いただいたお客様からは、こんなご質問もありました。
「テーブルに椅子をセットする場合、どちらの辺を正面にするのが正解ですか?」
実はこのテーブルは正八角形ではなく、一辺のサイズ550mmと430mmとで構成されていています。
そこで早速、椅子をセットして確認してみました。
写真のように550mm側に椅子をセットすると、テーブルの脚が椅子のセンターにきます。
430mm側に椅子をセットすると、テーブルの脚をまたがずに椅子をセットできます。
550mm側にセットすればテーブル面積を広く感じ、430mm側にセットすると隣同士の空間がゆっくりとれます。
どちら側が正解と言うのではなく、部屋の広さや使い方に合わせてセットすることが正解だと言えます。
このご質問は、今まで気づかずにいたことだったので、とても印象に残っています。このようにお客様からの問いかけで気づくことも多く、一つの問いかけから次々と派生したり、あらゆる角度から見ることで、その家具をより深く知ることができ、お客様にも説明することができます。お客様の声は本当に大切だと、ご質問をいただく度に実感します。
■今まで布団で寝ていましたが、ベッド生活を始めようと考えています。おすすめの国産シングルベッドはありますか?
ベッドマットレスについては、「ソフトとハードはどちらがいいの?」「自分に合うのはどの硬さ?」など、マットレスの硬さに関するお問合わせが多いのですが、お答えする時に、お客様にまず確認するのは、今お使いのマットレスで睡眠に問題があるかどうかです。
特に問題がなければ、今の硬さが体に合っていると考えられるし、問題があればそのポイントを改善する硬さのマットレスを選んでいきます。
ご質問の方の場合、布団の生活が長かったので、マットレスの硬さはミディアムからハードに近いものを考えました。
選んだのは、東京スプリングのバビロン・ハードとセブンベッドのフレーム・ノクターンのどちらも国産商品の組み合わせです。マットレスはしっかりした硬さがあり、フレームの座板は、国産ヒノキのスノコ仕様。布団からベッドへスムーズにシフトすることができると思います。
■一枚板、ブックマッチテーブル、三枚接ぎテーブル、どれがいいの?
一枚板は文字通り、丸太の原木からそのまま一枚の板を削り出したもの。木目、色、形が美しく、幅の広い一枚板は大変貴重です。
ブックマッチテーブルは、一本の丸太を製材した時に隣り合わせになった2枚の板を、本を開いたように組み合わせて接ぎ合わせたテーブルです。そのため左右対称の木目や節の表情が楽しめます。
三枚接ぎテーブルも文字通り、3枚の板を接ぎ合わせたテーブルです。
一枚板に比べるとブックマッチも三枚接ぎも接ぎ合わせなので価値が低いように思われがちですが、美しい表情を見せるように接ぎ合わせるには、高度な技術が必要です。自然のままの美しさと技で作り上げる美しさ、どちらにも魅力があります。
飛騨高山のSWINGは、一枚板のレベルの高さで知る人ぞ知る存在ですが、その目利きと技術力で作り上げるブックマッチや三枚接ぎのテーブルは、一枚板の自然美を保ちつつ、接ぎならでは美しさも加味されて見れば見るほど心惹かれていきます。
■20年以上使っている食器棚の丁番が壊れてしまったのですが、同じ丁番を取り寄せることはできますか?
このお客様は、壊れた丁番をお持ちになって来店されました。丁番とは、扉と本体をつなぐ金具で、長年開閉しているうちに2つに折れてしまったのだそうです。
早速専門のカタログで調べてみたところ、ほぼ一致する丁番を見つけて取り寄せることにしました。この丁番は、20〜30年ぐらい前まではよく使われていたそうです。
このように長年使い続けている家具に関するお問合わせも多く、今では見かけない古い金具の交換、椅子やソファの張り替えやテーブルの吹き直しなどの修理やリフォームなど県内のみならず、全国からご相談の連絡が届きます。何軒も断られて、「やっと引き受けてもらえた」と喜んでいただけるケースも少なくありません。
住賓館では、メーカーとの信頼関係があるからこそできる対応や自社工房を持つ強みで、出来る限りお客様のご要望に応える体制を整えています。
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また、サイズなどの商品スペックはもちろん、カタログやネットではわからない商品情報、加工技術や素材などについてのマニアックな質問、メンテナンスや使用家具のお困りごとなど、気になることがあれば、どんな小さなことでもお気軽にお問い合わせください。
いつでもお待ちしております。
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