飛騨家具メーカーの新作&動向レポート
〜「2019 飛騨の家具フェスティバル」より〜
平成で開けた2019年。春に元号が変わり、これから令和最初の年末を迎えます。今年は時代が大きく動いた年でしたが、みなさんにとってはどんな1年でしたか?
日々の生活では10月から増税がスタートし、これまでの生活スタイルやモノ選びについて考えることも多かったのではないでしょうか。
そんな中今年も住賓館では、時代は変わっても本物の価値は時代に左右されることはないとの考えから、その場しのぎや流行に終わらない本物の家具を集めて、長く快適に暮らせる空間づくりをご提案してきました。
そして、来年も「本物の家具による心から癒やされる空間づくり」を基本コンセプトに、家で過ごす時間が一番楽しくなるようなインテリアをご提案します。
そこで今回の家具ログでは、「本物の家具」の柱の一つ、飛騨家具について「2019 飛騨の家具フェスティバル」で訪れた各メーカーの新作家具や動向をお届けします。
実際に現地を訪れ、目てみて、手で触って、体感したことをレポートします。
品質に対するコスパの良さでおすすめ〜イバタインテリア〜
イバタインテリアは、飛騨の匠の技を継承しつつ、最新技術も取り入れながら品質の高い家具づくりで定評があり、さらにコストパフォーマンスに優れたメーカーです。
今回は、ウォールナット材とオーク材のコンビネーションのSignシリーズに皮付きデザインが登場し、ベンチにも背付きタイプが追加されていました。
ベンチは背の角度が良く、単品でも人気アイテムになる予感がします。
気になったのは、素材変更。家具メーカー全体に言えることですが、ホワイトオークからレッドオークに変更される傾向があります。
原材料高騰の影響が感じられます。
進化し続けるモノづくり〜日進木工〜
日本の北欧スタイルの家具として住賓館でも人気の高い日進木工は、人気だけでなく実力も確か。
メーカーを訪ねて新作をチェックするたびに、その名の通り進化し続けていることを実感します。
今回一番輝いて見えたのが、新作のCHORUS(コーラス)シリーズの椅子。
3次元の曲線美の凛としたフォルムは、彫刻的な佇まい。座って肘に触れる動作が楽しみになる、こだわりのデザインです。
テーブルの脚の作りも見事で、見えない部分にも手の込んだ仕事がされています。
Formsのnew sofaも魅力的でした。オールウレタンモデルで座り心地を追求。
背のウレタンは上下の構成を変えたり、座クッションを手前に引き出して背クッション調節することで自分好みの座り心地にでき、腰に不安のある方にもおすすめです。
日進木工にもノーザンレッドオークの新作ダイニングセットがありました。
椅子は、住賓館でもおすすめしているSofと似たデザインで背当たりもよく、単品でもおすすめです。
仕上がりのレベルの高さに対するコスパも良く、こちらも人気の予感。ちょい肘タイプの椅子も丁寧が仕事が施されていました。
注目は、世界的な建築家・隈研吾とのコラボ「クマヒダ」〜飛騨産業〜
飛騨産業では今注目の「クマヒダ」をチェックしました。
飛騨産業が2020年に創業100周年を迎えるにあたり、世界的な建築家・隈研吾とコラボレーションした椅子です。
背、肘、前脚を1本でつなぐ曲線美は、飛騨産業の高度な曲げ木や削り出し技術があってこそ。
パーツ断面の紡錘形(ぼうすいけい)の独特な形状が、厚みのある部分は柔らかさを、両サイドのエッジが利いた部分は軽やかさを生み出しています。
こだわりの深さを感じます。
飛騨産業は、天然木の節を生かした家具づくりも得意です。
「風の歌」シリーズは国産ナラ材を使用し、自然のありのままの表情を生かした家具は、ナチュラルテイストのLDにおすすめです。
同じく節を主役とした「森のことば」シリーズと組み合わせるとトータル展開できます。
住宅メーカー向け家具での人気を受けて開発されたYURURIは、コンパクトなLDやマンションライフにお勧めのLDセットです。
LDソファは、ロースタイルで、床から浮いた繊細な脚による空間が広がり、後ろ姿も軽快なので部屋に圧迫感を与えません。
木部をブラック系にしてグレー系のファブリックにイタリアのALTACOMの昇降テーブルを合わせるなど、いろんな組み合わせが楽しめるソファです。
飛騨産業のプロヴィンシャルシリーズは、住賓館オープン当時から取り扱っている家具です。
変化は少ないシリーズですが、長く愛されるにはそれだけの価値があります。まさに本物の家具と言えます。
時代は令和に変わっても、プロヴィンシャルは不変の存在感で輝き続けています。
RAPT(ラプト)の新作ソファにくぎづけ〜シラカワ〜
モダンに研ぎすまされた造形と端正な木肌とのコラボレーションが魅力のRAPT(ラプト)の新作ソファです。
以前、大阪での展示会でも見て気になっていたのですが、今回もやはり目が止まりました。
ローバックスタイルなので設置したときも部屋が広く感じられ、背のフレームは特にコーナー部分の後ろ姿が魅力的。
モダン空間におすすめです。
シラカワといえば、今のホワイトオークからレッドオークへの流れがある前からレッドオークを扱い、色付け技術では先行しているメーカーです。
デザインセンスも良く、おすすめ飛騨家具メーカーの一つです。
心惹かれる一脚〜KAYA工房〜
KAYA工房の椅子は、いつも自分でも欲しくなる一脚です。今回の新作は、北欧デザインのソファ。
チーク材の削り出しフレームにダークブルーの本革仕様です。
肘先は、KAYA工房の特長であるネイルスタイル。
キャメルブラウンの一人掛けは、軽やかな印象。今回もまた、自分でも手に入れたくなる魅力的な椅子でした。
新作続々。注目は高山ウッドワークス〜柏木工〜
飛騨家具メーカーの中でも勢いがあるのが柏木工。
その勢いを示すようにたくさんの新作が登場していました。
注目は、今年、製造元の柏木工が事業を引き継ぐことになった高山ウッドワークスの家具。
柏木工で大人気のシビルシリーズと組み合わせるとトータルコーディネートの幅が広がります。
住賓館でも高山ウッドワークスの取り扱いを始めたので、これから力を入れていきたいブランドです。
高山ウッドワークスの椅子全てに座ってみました。
シビルシリーズとは違ったこだわりがあり、1脚単位でおすすめできます。
他のシリーズやブランドとの組み合わせも柔軟にでき、いろんなご要望に対応できるブランドです。
ハイバックからミドルバックの椅子の新作もたくさん発表されていました。
本革のDEW(デュー)チェアは、DEWイージーチェアをベースにしたダイニングチェア。
背と座のクッションがしっかりと身体をサポートし、肘ものせやすく長時間座れる椅子です。
刀身のイメージから生まれたというSINOGI(シノギ)チェアは、ワイドフレームが反り返ったデザインの軽量でスマートな椅子。
椅子の手ががりは自然でもちやすくテーブルからの出し入れが楽にできます。
SINOGI(シノギ)チェアをセットしたクワトロテーブルも新作の一つ。
シンプルなデザインがウォールナットの素材の良さを引き立て、モダンな空間におすすめのテーブルです。
天板と斜めにに取り付けている脚が一体化し、面で繋がったように見えます。
柏木工でチェックしたかったのは、ジャパニーズモダンスタイルのシリーズ・MIOSI(ミオシ)の追加アイテム。楕円形のセンターテーブルです。
脚の独特なデザインは柏木工の確かな技術力から生み出されたものです。
これからも国内外のメーカーと直にコンタクトをとり、
ご要望にあった家具をお届けします
今年の飛騨高山訪問でも、各メーカーを巡りながら専門家の話を聞き、実際に家具に触れることで中身の濃い情報収集をすることができました。
こうして持ち帰った情報をもとに、お客様に対しても自信を持って詳細にお伝えすることができ、より快適な空間づくりのお手伝いができます。
住賓館では、今回ご紹介した飛騨家具だけでなく、広島府中などの全国の家具メーカーや展示会に数多く出かけ、情報収集することでカタログの文言をそのまま伝えるのではなく、お一人お一人のご要望に応じた生の情報をお伝えすることに努めています。
また、国内だけでなく毎年のミラノ・サローネ訪問では、イタリアメーカーとも積極的にコミュニケーションを図り、帰国後も密にコンタクトを取ることで、オリジナル家具やサイズ変更など、住賓館にしかできない家具をご提案できる環境を整えています。
気になることがあれば、いつでもお声をお掛けください。
ご来店いただくのはもちろん、メールや電話、FAXでもお受けいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
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