柏木工は、日本の生活空間に椅子が取り入れられる前の1950年(昭和25年)ごろから椅子作りを続けている飛騨高山の家具メーカーで、当時すでに椅子文化が定着したアメリカに向けてウィンザー家具の輸出を行っていた歴史があります。
その海外輸出で培ったスピンドル構造などの技術と経験を生かし、飛騨の匠の技と精神を今に受け継ぐ現代の名工が、その伝統を重んじながらも時代に合わせたデザインやモチーフを取り入れ、現代の日本の暮らしにも馴染む家具を作り続けています。

柏木工とのおつきあいは、もう15年以上になります。
ウィンザー家具というとカントリー調になりがちですが、柏木工のウィンザー家具は、モダンな空間に合うスタイリッシュな家具。
そこに魅力を感じ、まだお取引いただく前に、東京の晴海にある展示場まで家具を見に行きました。実物を見てすぐに「ぜひ、取り扱いたい！」と切望し、今に至ります。
柏木工の家具は、CIVIL(シビル)チェアなど脚物だけでなく、収納家具など箱物に強いメーカーとしても知られています。
また、10年、20年と続くロングセラーが多い一方で、常に新作や新シリーズを発表しています。積極的にチャレンジし続ける姿勢も大きな魅力です。

柏木工で住賓館を担当してくださっている方は、この15年以上ずっと代わっていません。
当初すでにベテランの方だったので、今では大ベテランの域にあり、品質管理や製材、メンテナンスなど各部門とのパイプも太く、専門的な質問や相談にも応じていただける関係を築けています。
そのためカタログには載っていない深い情報をお客様に提供することができます。
また、お客様から新製品に関する質問や専門的な質問をいただいた時にも、すぐに担当者と連絡を取り、迅速にお答えすることができます。

柏木工は、カスタマイズやメンテナンス対応も充実していて、修理価格の目安も細かく明示しています。
住賓館では、お客様からカスタマイズやメンテナンスに対して、詳細を柏木工に伝えてご要望に沿った対応を迅速に行います。
また、予算やご要望によっては、住賓館オリジナル工房でも対応できます。
もちろん、オリジナル工房対応でも柏木工と連絡を取り、元の製品のバランスや機能を損なわないサイズや加工の教えを受けて対応します。
もし、サイズ変更や加工が難しい場合は、組み合わせたい家具の方をカスタマイズするなどのご提案をしています。
こうした対応やご提案は、柏木工と深い結びつきがある住賓館だからできることです。

【カスタマイズ・メンテナンス実例】
●CIVIL(シビル)チェアの座面高サイズ変更
CIVIL(シビル)チェアの座面高は430mmですが、少し小柄な女性には高いとご要望も多くあります。
この場合、380mmまで10mm単位でカットすることができます。
反対に座面高を高くするには、専用のクッションをセットすることをおすすめしています。

●CIVIL(シビル)ソファのクッションメンテナンス
CIVIL(シビル)ソファの背と座のクッション部分のインナーの取り換えは、柏木工でも対応。価格目安も明示されています。
住賓館オリジナル工房では、背クッションの崩れを防ぐため、もともと羽毛とウレタンチップの混合だった詰め物を、背中の側にウレタンを貼り付けて対応。
座のクッションのへたりに対しては、ウレタン補充を施しました。

●CIVIL(シビル)ソファのフレームメンテナンス
背中部分のスポーク部分の破損は、柏木工でも住賓館オリジナル工房でも対応可能です。
お客様と慎重に相談して対応いたします。本体部分の吹き直しもできます。

新しい日常やワークスタイルの変化に応じて、今だからおすすめしたい家具があります。

テレワークにおすすめしたいデスクセットは、CIVIL(シビル)シリーズのデスクとデスクチェア。
シビルデスクはチェスト付きデスクで、ワイド幅1350mm・1500mm・1800mmから選べます。CIVIL(シビル)ならではのウォールナットとオークのコンビ以外に、すべてオークにすることもでき、柏木工のオークカラーに対応できます。
奥行は520mm。CIVIL(シビル)ダイニングテーブルと同じデザインの脚で、引き出し下にも脚が付いているので軽快です。
デスクチェアは、ガス圧式スチールフレームと木の組み合わせがマッチします。モダン空間や北欧スタイルの空間にもおすすめです。専用座クッションもあります。
また、CIVIL(シビル)ダイニングテーブルにデスクチェアを合わせても。デスクチェアは座高の高さを435mmから545mmまで調整できるためデスクワークにも適しています。

K-WINDSOR(ケイ・ウィンザー)のクラウンデスクチェアは、ナチュラルテイストの空間におすすめです。
脚部がキャスター付き油圧式昇降脚なので、デスクに合わせて調整できます。
座り心地は快適でチョイ肘仕様のため、デスクからの出入りもスムーズ。
お手持ちのダイニングテーブルにセットしてデスクワークすることもできます。

SENSU(センス)のLDセットなら、食事も仕事もくつろぎも、生活全てを一つの空間でこなすことができます。
ソファの座クッションの前方は、強度のあるウレタンと硬さの違う高密度ウレタンの組み合わせなので、座面の前方に座れば、食事や仕事をしても安定します。
座面後方には、ポケットコイルと硬さの違う高密度ウレタン構造によりリラックススタイルがとれます。

●参考ブログ
http://blog.livedoor.jp/jyuhinkan/archives/cat_50054797.html
家具好きが注目する飛騨高山の家具メーカーの中でも人気の高い柏木工。変化を求められる今の時代にあっても変わらぬ価値観で生活に溶け込み、長く愛され続ける魅力があります。
柏木工の家具についてのご質問、ご要望など、気になることがあればお気軽にご相談ください。柏木工との迅速な連携でお客様の新しい暮らしを応援します。