Top >> 家具ログindex >> 第205回 ベストなダイニングチェアの選び方 -テーブルとのサイズの相 | 住賓館(じゅうひんかん)家具ログ
ベストなダイニングチェアの選び方 -テーブルとのサイズの相性-
ダイニングテーブルに合わせるチェアを選ぶ時には、デザインや素材、座り心地や機能性など、いろいろな要素を検討して自分好みの1脚を選びたいもの。また、サイズにおいてもチェア単体だけでなくテーブルとのバランスもしっかり確認することが大切です。
そこで今回は、自分にぴったりのダイニングチェアを選ぶためのサイズのチェックポイントをご紹介します。
数字で見るサイズの目安
重要なのはテーブル高と座面高のバランス
今、国内製造されている一般的なダイニングテーブルの高さは680-720mm。
一方、ダイニングチェアの座面高(SH)は430mmが一般的です。
このテーブル高と座面高の差(差尺)が、250-300mm前後だと食事がしやすいサイズとされています。
テーブルに対して座面が高すぎても低すぎても姿勢が悪くなり、リラックスして食事を楽しむことができません。
テーブルとのサイズの相性もベストなダイニングチェアを選ぶ重要なポイントです。
ただし、座面高の表記が同じ430mmとなっていても板座なのかクッションのある座面なのかでは違い、クッションのある場合は、沈み込むことで誤差が出ます。
わずかな差でも毎日使うとなると気になるものです。
また、テーブル高も天板の厚さによっては座面高と差が狭くなるので、サイズ表記とともにテーブルやチェアの構造もチェックして選びましょう。
座面高の王道は430mmだが...

ダイニングチェアの座面高に多い430mm。
これは日本人の平均身長を基準にして設計されたもので、座った時に足が床につく高さと言われていますが、食事をするときは、座面の前方に座り、前傾姿勢になることが多いので、多少座面高が高くても足がつくので不安定になることはありません。
また、食事を終えたらすぐにソファなどでくつろぐ場合は、立ち上がりの良さを重視する人も多く、住賓館でも少し座面高が高い方が楽に立ち上がれるからと、最近は座面高450mmを希望するケースも増えています。
こうした需要を受けてか、座面高を選べる国内メーカーも増えています。
テーブル高も30年ほど前は680-700mmがメインだったのが、最近では700-720mmになりつつあります。
また、イタリアの輸入家具で、テーブル高750-770mm、座面高450-470mmのダイニングテーブルやチェアも以前は日本人サイズに加工して取り寄せていましたが、最近ではそのままを希望されることも多くなっています。
アーム(肘掛け)の高さとテーブル高の関係

ダイニングチェアには、アーム(肘掛け)のあるタイプとアームレス(肘掛けなし)のタイプがあります。
アームありのチェアをテーブルに収めたい場合は、アームの高さとテーブル高のサイズチェックを忘れずに。
特に天板が厚かったり、幕板がある場合は要注意。アームがぶつかってテーブルに収まらないとダイニングスペースを広くとってしまいます。
日本では、テーブルにスッキリ収まるアームレスタイプが好まれています。
アームがないと高齢者の方などは立ち上がりが不安ですが、その場合は座面高を少し高めにするとアームの助けがなくても座面から降りるようにして立ち上がることができます。
アームも欲しいし、テーブルにも収めたいのならハーフアームやちょい肘タイプのチェアを選ぶと良いでしょう。
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