まだまだ厳しい寒さが続いています。 そこで今回もマットレスについてのお話です。 最近のマットレスの傾向や売れるマットレスにおける人気の秘密など、実際に売場で感じたアレコレをご紹介していきます。 マットレスの新規購入や買い換えを検討されている方は、どうぞ参考にしてください。 |
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マットレスの好みに変化。
硬め信仰は薄れ、ソフト化傾向へ。 |
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ベッドマットレスにおける日本人の“硬め信仰”は、かなり薄れてきているようです。 住賓館のお客様もソフトタイプのマットレスをお求めの方が多くなっています。 ご来店時には硬めを希望されていても、実際に横になって試し寝をされると最終的にはソフトな寝心地のマットレスを選ぶ方が多いようです。 最近では、ソフトタイプをお求めの方で「やわらかすぎる!」というクレームはありません。 ただし、ロータイプのベッドスタイルを希望される方は、立ち上がりやすいように少し硬めのマットレスをおすすめしています。 特に年輩の方や腰や膝に不安のある方は、ロースタイルでマットレスがやわらかいと立ち上がりにくく、腰や膝に負担がかかります。 また、体重が重いか軽いか、男性か女性かなど、体型体格や性別などによっても相性のいいマットレスは違ってきます。 もちろん、好みもあります。 |
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■寝心地を重視。おふたりそれぞれのご要望を反映したベッドマットのご提案 (納品事例) | ||
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昨年末に納品したご夫婦の場合。 試し寝をされて、ご夫婦共にシーリーの「クラウンジュエル」を選んだまでは同じだったのですが、ご主人はピロートップ付き、奥様はピロートップなしが寝心地が良かったとのこと。 そのため2つ並べると約100mmの段差ができてしまいますが、今回は寝心地重視でそれぞれ好みのタイプをご購入されました。(もちろん、ご要望があれば、住賓館でオリジナルボトムをお作りして段差をなくすことも出来ます) ソフトな寝心地への欲求が、100mmの段差も超えたケースです。 このように、ソフト化傾向にあるマットレス。 人気はやはりシーリー、サータ、シモンズのアメリカ3Sです。 |
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Sealy(シーリー)
最新テクノロジーを網羅した「クラウンジュエル」と、最上級の「ブラックレーベル」 |
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■"チョビヒゲ"と呼ばれているポスチャーティックD.S.S.コイル採用のSealy(シーリー)のクラウンジュエル | ||
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体格の良い男性でも、体重の軽い女性でも、ふんわりやさしく包み込んでくれるのがシーリーの「クラウンジュエル」です。 その最大の特徴は、チョビヒゲと呼んでいる「ポスチャーティックD.S.S.コイル」にあり、これは面で支えるスプリングコイルの良さと、点で支えるポケットコイルの良さを併せ持つ、シーリー独自のコイルです。 体の曲線に沿って包み込むような優しいサポート力と、各部位に最適な反発力を与える力強いサポートを両立させているので、体型や体重差にかかわらず理想の寝姿勢に導いてくれます。 さらに、頭、肩、腰、臀部などの部位にごとに異なる圧点を緩和するために、その部位ごとに最適な素材を配した5ゾーンから成る詰め物層(プレッシャーリリーフ・インレー)を採用。寝返りが減って快眠できます。 実際に「クラウンジュエル」は、横になったときのお客様の反応もよく、住賓館のイチオシであり、人気のマットレスです。 |
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シーリーの最高級クラスの「ブラックレーベル」は、スプリングとポケットを両立させた「ポスチャーティックD.S.S.コイル」ではないものの、ポケットコイルそのものと、スプリングコイル(ポスチャーテックコイル)を合作させた贅沢なマットレスです。 詰め物層はプレッシャーリリーフ・インレーで、ソフトな感触でぴったりフィットしながらもゴージャスなスプリング構造との融合で適度な硬さも感じられ、最高級クラスならではの極上の寝心地をもたらします。 「ブラックレーベル」には、「クラウンジュエル」にはないワイド1930mmのサイズがあり、カップルでゆっくりお休みになりたい方にはおすすめです。 |
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Serta(サータ) しっとりソフトな「サータパーフェクトナイト」シリーズ。 ソフト派はピローソフトデラックス、ロースタイルにはノーマル。 |
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サータ社のマットレスは、基本的にはポケットコイルですが、ソフトタイプをお求めなら、スプリングコイルの「サータパーフェクトナイト」シリーズをおすすめします。 「サータパーフェクトナイト」のスプリングは、サータが独自開発した「フリーフレックス」を採用しています。 このコイルは、連結したコイルの片側を交互に解いているので、体の凹凸に合わせてフィットし、体圧分散を促進します。 また、1重と2重のスプリングを交互に配した7ゾーンコイル配列になっています。 シングルスプリングゾーンでは、お尻などの体のでっぱり部分を優しく包み込み、2重のダブルスプリングゾーンでは、腰などのくびれた部分をしっかり支えます。 シーリーでは、部位ごとにクッション素材を変えていましたが(プレッシャーリリーフ・インレー)、サータではスプリングの一重二重部分で硬さを変えて、各部位に最適なサポートを行っています。 |
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■Serta(サータ)パーフェクトナイト/ピローソフトデラックス | ||
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サータのマットレスでソフト派におすすめは「サータパーフェクトナイト/ピローソフトデラックス」です。 これはマット厚が450mmある、サータ社の最高級マットレスです。 フリーフレックスコイルの上にある独立したピローソフト内には、プロファイルソフトウレタンやラテックスなど、厳選された詰め物材を贅沢に使用しているので、とびきりのソフト感があり、体を優しく包み込んでくれます。 |
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■Serta(サータ)パーフェクトナイト/ノーマル | ||
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一方、同じ「サータパーフェクトナイト」でも、ご年輩の方やロースタイルのフレームに合わせるのなら「サータパーフェクトナイト・ノーマル」をおすすめします。 これは最近人気のあるマットレスで、お客様に横になってもらうと硬すぎず柔らかすぎず好評を得ています。 スプリングは「フリーフレックス」なので、ソフトなフィット感があります。 詰物層には、反発性が高く適度のクッション性と体圧分散性の高いラバータッチウレタンを使用しています。 高反発の力で体圧分散しているので、体重の重い人でも沈み込みすぎず、体をしっかりサポートしてくれますし、日々の立ち上がりもスムーズにできます。 |
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■Serta(サータ)サータポスチャーZ・C | ||
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ちなみに、「自分はハードしか寝ない!」という、あくまでも硬派の方には、「サータポスチャーZ・C」をおすすめしています。 こちらはポケットコイルのマットレスで、一番荷重のかかる腰やお尻部分と腰掛けたり立ち上がる際に手をかけるサイド部分には少し太めの線経2.0mmコイル、その他には1.9mmコイルを交互配列にしているため、少しハードな寝心地です。 しかし、近年詰め物の仕様変更があり、ポケットコイルの上に高反発ウレタンのスフレが入っているので、以前の仕様よりもしっとり感があります。 マットレスの厚さも270mmなので、ロースタイルをご希望の方にもおすすめです。 |
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Simmons(シモンズ) やわらかさの秘密は1.7mmの線経!「シモンズエグゼクティブ ニューフィット プレミアム」。 |
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ポケットコイルのパイオニアであるシモンズのマットレスで、昨年(2010年)夏に登場以来人気を集めている「シモンズエグゼクティブ ニューフィット プレミアム」もやはりソフトタイプです。 この「シモンズエグゼクティブ ニューフィット プレミアム」の最大の特長は、7.5インチ(コイルの高さ 19cm)で、線経1.7mmのポケットコイルを使用していること。 今までシモンズの7.5インチのマットレスは、線経1.9mmのみでした。 線経が細い方が、あたりがやわらかく、ソフトで優しい寝心地となります。 「シモンズエグゼクティブ ニューフィット プレミアム」は従来の線径1.9mmバージョンも併売されていますので、住賓館では お客様に寝心地を比べていただけるよう 1.7mmバージョンと1.9mmバージョンを並べて展示する予定です。 また、シモンズでソフトタイプのマットレスを選ぶときには、線経だけでなくポケットコイルの高さもチェックしてください。 コイル高が高い方が、体の凹凸にきめ細かくフィットし、包み込む寝心地となります。 同じニューフィットでも、「シモンズエグゼクティブ ニューフィット プレミアム」のコイル高7.5インチに対し、「ニューフィット プレミアム」の場合は、線経は細めの1.7mmですが、コイル高は6.5インチ。 当然、よりソフトなフィット感を求めるなら、7.5インチコイルの「シモンズエグゼクティブ ニューフィット プレミアム」をおすすめします。 |
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ところで、マットレスの買い換え時はいつ? | ||
一般的には、15年ぐらいと言われています。 ただし、今から15年前(1995年)にベッドをご購入された方の場合、当時はフランスベッド全盛期。 スプリングコイルのかなりしっかりしたタイプのマットレスだったため、耐久性が高く、「まだまだ使える」という方も多いのではないでしょうか。 そこで、買い換えの見極めは、使用年数よりも状態をチェック。 スプリングの音がする、クッションがひどくへたっている。 また、ポケットコイルであれば、体に突き刺さる感じがある、など。 もちろん、年数も状態も問題はないけれど、寝心地が悪いと感じたら買い換えを検討してみてはいかがでしょうか。 人生の3分の1を過ごす場所です。我慢し続けるのは辛いことです。 最近のマットレスは、日々進化しています。 ぜひ、一度ご来店ください。 |
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マットレスにおける最近の傾向と言えば、ブランドよりも中身にこだわり、ステイタスよりもスペックを重視する方が増えてきました。 マットレスの中の構造はどうなっているのか? ポケットコイルかスプリングコイルか? ポケットならコイル内蔵数は? それは交互配列か並行配列か? など、一歩踏み込んだ質問をされる方が多くなりました。 住賓館としても、しっかりと説明できる商品を集め、またお客様の質問にきちんとお答えできるように常に研究と情報収集を欠かさないように心がけています。 どうぞ気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。 |