Top >> 家具ログindex >> 第91回「飛騨高山物産展」〜日進木工フェア〜会場から発信!日進木工 インタビュー対談 第1回 作り手の「思い」「技」「現場」
2013年 飛騨高山物産展〜日進木工フェア〜開催間近 日進木工から生まれた北欧スタイルの家具が住賓館に集結!フェアだけの家具も多数展示、工場から家具職人も来店!
 

作り手の顔が見えるフェア。日進木工スタッフが接客。
「飛騨高山物産展」〜日進木工フェア〜開催中
住賓館では、2013年3月9日(土)から3月20日(祝)まで「飛騨高山物産展」〜日進木工フェア〜を開催しています。
フロアには、日進木工の人気シリーズ「geppo(月歩・ゲッポ)」や「WHITE WOOD(ホワイトウッド)」、「Natural Brown(ナチュラルブラウン)」、「N(エヌ)」などの家具を展示。
さらに各シリーズの新作や初お目見えとなる「Sof(ソフ)」シリーズ、「ac-cent(アクセント)」の小物家具や「SELECT(セレクト)」のオーダーシステム家具など、通常展示の2倍以上の家具を展示しています。

また、飛騨高山物産コーナーでは、一位一刀彫や飛騨春慶塗の伝統工芸品をはじめ、木版手染めぬいぐるみなどの民芸品、おせんべいやジュースなどのご当地グルメも販売してます。

そして期間中の土日祝日には日進木工のスタッフ来店。
家具の特長や構造、加工技術のことなど、専門的なご質問に丁寧にお応えしています。
まさに「作り手の顔がみえる」フェアとなり、訪れたお客様も熱心にご質問され、作り手側のスタッフだから対応できる詳細な説明にご満足いただけているようです。
「軽くて丈夫。安心、安全な家具を永くお使いいただくためのモノづくり」
作り手が語る日進木工 〜インタビュー対談
日進木工と住賓館のお付き合いは、住賓館オープン当時からなので、もう17年になります。
そのお付き合いの中で感心するのは、販売店の声もきちんと聞いてくれることです。
多くのメーカーでは営業マン一人が完成した商品を売り込みに来るだけですが、日進木工の場合は、開発段階から製造、営業の各専門スタッフが一緒に全国の販売店をまわり、意見を聞き、お客様情報を入手し、それをしっかりと吸い上げて家具づくりに活かしています。
それだけに完成した家具は、お客様に対して自信を持っておすすめできる家具となります。
最近では、今住賓館でも人気の「geppo(月歩・ゲッポ)」が、こうして誕生したシリーズです。

もちろん、開発時だけでなく日頃からコミュニケーションを密に取り合っています。
今、住賓館をご担当頂いている日進木工営業部課長の高橋雅一さんとも今回のフェアに関して何度も打ち合わせを重ねて企画を詰めていきました。
高橋さんにはフェア期間中の来店をお願いしています。
そこでこの機会に、日進木工の家具づくりについて、その思いや技術なども含めていろいろお聞きしてみました。
日本の暮らしに馴染む、北欧スタイルをベースにした「軽くて丈夫」な椅子づくり
【住賓館】
日進木工といえば日本の暮らしにも馴染む北欧スタイルの家具で定評がありますが、こうした北欧スタイルの家具づくりを始めたのはいつからですか。
【日進木工・高橋様】
昭和21年創業の日進木工が、オリジナル家具製造に取り組み始めたのは昭和40年頃です。
当時の社長(前会長・北村繁)が昭和30年代後半に北欧視察に出掛けた際、シンプルなデザインで美しい北欧家具に感銘し、今後の日本の住宅や暮らしに合うだろうと考え、それ以来シンプルでモダンな木製家具を作り続けています。
また、シンプルでモダンなデザインと共に、日進木工がコンセプトに掲げているのが「軽くて丈夫な椅子」です。
特に日常生活の中で、毎日一番動かすことの多い椅子に軽さは重要。
しかし、部材のひとつひとつを削ぎ落とし、シンプルなデザインを追究すると、逆に強度面の不安が生じます。
しかしながら、当社にはそれらを解消する技術があります。
飛騨の匠の技を受け継ぐ職人による角ホゾ構造や日進木工が得意とする曲げ木などの加工技術です。
そして「軽くて丈夫な椅子」を、暮らしの中で安全に、安心してお使いいただくために、自社内でかなり過酷な強度試験を行っています。
【住賓館】
具体的にどんな試験方法ですか。
【日進木工・高橋様】
椅子にとって一番過酷な状態は、腰掛けたままで椅子の前脚を浮かせたりおろしたりすることです。
そこで座面に60kgの重りを乗せ、椅子の前脚を5cm持ち上げては落とすという繰り返し試験(上下運動を1分間で25回)をしています。
この繰り返し試験で12,000回超えた椅子だけを製品化しています。
また、ウォールナット材の肘(セミアーム)が施された「WHITE WOOD(ホワイトウッド)」のチェアなどのアームチェアにも、肘に荷重をかける耐久性試験などを行っています。
 
木材の優れた目利き、乾燥技術、適材適所の木取り
【住賓館】
日進木工では、丈夫で永く使える家具のために、その主材となる木にも大変こだわっていますね。
【日進木工・高橋様】
日進木工では木材を丸太で仕入れている、国内でも数少ない家具メーカーです。
丸太を製材し、自社で天然乾燥、人工乾燥を行い、家具の種類やデザインによって適材適所に仕分けて大切な木材を無駄にしないで製作しています。
これは創業以来のこだわりで、良質な材料を厳選する確かな目利きと乾燥技術、適材適所の木取りには、経験と実績に裏付けされた自信と誇りを持っています。
【住賓館】
最近は、製造効率を考えて海外から乾燥材を仕入れるメーカーが多い中、なぜ手間と時間のかかる乾燥を自社で行なっているのですか。

【日進木工・高橋様】
家具作りには家具に適した含水率を持った木材が必要です。
海外から乾燥材を仕入れると、木材ごとに含水率にばらつきがあり、1つの製品に仕上げた時に反りや割れなどを起こす場合があります。
日進木工では、日本の気候風土に適した含水率の基準を設けて自社で天然乾燥と人工乾燥を行っています。
天然乾燥期間は早くて8カ月、期間の長い場合は1〜2年。専門の職人が厳しくチェックしながら管理します。
天然乾燥と人工乾燥の工程でその製品の善し悪しが90%決まってしまうとも言われています。
【住賓館】
日進木工の家具が反りにくいのは、加工技術だけでなく、木材の段階からのこだわりがあるからなんですね。
木材に不安を抱えているメーカーの家具は、確かにぶ厚い反り止めが入っていたりします。
その点日進木工の家具は、細く繊細なデザインでも必要以上に反り止めは厚くなく、それだけまた軽量化でき、見た目にも繊細で美しい家具となっています。
「家具づくりのすべてに責任を持つ」という姿勢を貫くモノづくりが、細部までレベルの高い家具を作り上げています。
ちなみに、「WHITE WOOD(ホワイトウッド)」のチェアの肘(セミアーム)部分は、同じ1本の木を使用しているとのこと。よく見ると左右で木目が同じです。
【日進木工・高橋様】
家具作りには家具に適した含水率を持った木材が必要です。
海外から乾燥材を仕入れると、木材ごとに含水率にばらつきがあり、1つの製品に仕上げた時に反りや割れなどを起こす場合があります。
日進木工では、日本の気候風土に適した含水率の基準を設けて自社で天然乾燥と人工乾燥を行っています。
天然乾燥期間は早くて8カ月、期間の長い場合は1〜2年。専門の職人が厳しくチェックしながら管理します。
天然乾燥と人工乾燥の工程でその製品の善し悪しが90%決まってしまうとも言われています。
【住賓館】
日進木工の家具が反りにくいのは、加工技術だけでなく、木材の段階からのこだわりがあるからなんですね。
木材に不安を抱えているメーカーの家具は、確かにぶ厚い反り止めが入っていたりします。
その点日進木工の家具は、細く繊細なデザインでも必要以上に反り止めは厚くなく、それだけまた軽量化でき、見た目にも繊細で美しい家具となっています。
「家具づくりのすべてに責任を持つ」という姿勢を貫くモノづくりが、細部までレベルの高い家具を作り上げています。
ちなみに、「WHITE WOOD(ホワイトウッド)」のチェアの肘(セミアーム)部分は、同じ1本の木を使用しているとのこと。よく見ると左右で木目が同じです。
 
人気ベスト3は「WHITE WOOD(ホワイトウッド)」、「Natural Brown(ナチュラルブラウン)」、「geppo(月歩・ゲッポ)」
【住賓館】
現在の人気ベスト3は?
【日進木工・高橋様】
人気No.1椅子は、「WHITE WOOD(ホワイトウッド)」のWOC-131。
当社の代表的な椅子である「Natural Brown(ナチュラルブラウン)」のNBC-406を超え、一番人気となっています。
女性にとても好評で、軽さや座り心地はもちろん、個性的なデザインと見た目のかわいさで人気を集めています。
■ 日進木工 ホワイトウッドシリーズ・WOC-131
●さらに詳しい情報はコチラ!
>> 住賓館ブログ
【今これが売れています 柏木工・日進木工】
日進木工のホワイトウッドシリーズのチェア・WOC-131
http://blog.livedoor.jp/jyuhinkan/archives/51999904.html
【住賓館】
2位のNBC-406は、17年前に住賓館が最初に展示した日進木工の家具です。
まだ“家具は重いほうがいい”という概念が主流だったころに、“毎日使う椅子はできるだけ軽くて丈夫であるべき”との考えで製作された3.8kgの「軽い椅子」の登場は衝撃的でした。
当時、椅子の重さを表示したメーカーは他ではあまりなかったのではないでしょうか。
北欧スタイルの細身でシンプルなデザインも評価されて、今では日進木工の定番チェアとしてロングセラーを続けています。
もちろん住賓館でも不動の人気を集めています。
■ 日進木工 ナチュラルブラウンシリーズ・NBC-406本革仕様
●さらに詳しい情報はコチラ!
>> 住賓館ブログ
【北欧テイスト・日進木工のテーブルとチェア2011】
ナチュラルブラウンシリーズ・NBC-406本革仕様
http://blog.livedoor.jp/jyuhinkan/archives/51647366.html
【日進木工・高橋様】
3番人気は、「geppo(月歩・ゲッポ)」シリーズの家具。
一番新しいシリーズですが、とても人気があります。
■ 日進木工 geppoシリーズのシードチェア・NFC-7801
●さらに詳しい情報はコチラ!
>> 住賓館ブログ
【今これが売れています 柏木工・日進木工】
日進木工のgeppoシリーズのシードチェア・NFC-780
http://blog.livedoor.jp/jyuhinkan/archives/52001471.html
【住賓館】
「geppo(月歩・ゲッポ)」と言えば、基本塗色となっているオリジナルのNLB色。
明るくもなく、ウォールナットのように濃くもなく、難しい中間色を基本カラーにした決断に「さすがだな!」と唸ったのを覚えています。
質感があって、どこか懐かしく、ツウ好みの色に感心しました。
【日進木工・高橋様】
あれは開発段階でいろいろと検討を重ねている時に、会社の倉庫から30年以上使った椅子が出てきたのです。
最初は透明感のあるナチュラルな色が、使い込むことで深みのある色に変化していました。
そこで最初から使い込んだ色の家具にすれば、新築やリフォームした家だけでなく、歴史を重ねた家や長年使い込んだ家具の中に置いても、ごく自然に溶け込むと考えて、その30年使った椅子のカラーを参考にオリジナルのNLB色を作りました。
【住賓館】
新シリーズ開発にあたって、販売店や消費者の声を取り入れつつ、独自の提案も盛り込んでモノづくりを行っている日進木工。
今回のフェアで展示している家具を見回してみても、どれも自信をもっておすすめできる家具ばかりです。
一つひとつの家具、その細部までこだわりをもって丁寧に作られているために、お客様に対してきちんとその良さを説明することができます。
そして、説明できることが多い家具ほど、良い家具だと言えます。
 
インタビュー対談「作り手が語る日進木工」をシリーズでご紹介します。
さて、インタビューはまだまだ続くのですが、あまりにも盛り沢山になったため、今後もシリーズでご紹介していきます。
例えば、
 ・住賓館初登場「Sof(ソフ)」の話
 ・家具選びにも洋服選びの柔軟性を・・・の話
 ・20年、30年後に「よかった」と思える話
 ・肘のつかみ心地と安心感の話  などなど。
折にふれてご紹介していきますので、どうぞお楽しみに。
住賓館では、2013年3月9日(土)から3月20日(祝)まで
「飛騨高山物産展」〜日進木工フェア〜を開催中です。

飛騨高山の物産(産直販売)もご用意して皆様のご来店をお待ちしております。

ご来店の方は、下記のマップをご参照ください。
(高松自動車道善通寺ICから車で 約5分)

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毎日更新の住賓館ブログでは、今回ご紹介した飛騨高山物産展〜日進木工フェア〜の情報も随時発信していきます。
>> 住賓館ブログ【2013年3月20日まで飛騨高山物産展・日進木工フェア】

サータ社ベッドフェアも同時開催中!
また、住賓館では2013年3月25日(月)まで「サータ社ベッドフェア」を開催中です。
30周年モデルからサータ最上級マットレスのスーペリアディまで、おすすめアイテムを住賓館ブログでも紹介していきます。
しっかりチェックして、この機会にどうぞご来店ください。

なお、住賓館ブログでは、住賓館に展示している北欧スタイルの飛騨高山の家具、広島府中など国内の家具産地の家具、イタリア家具や世界の有名ブランド家具、話題のベッド、マットレス(シモンズ、シーリー、サータ)などの家具やイベント紹介に加え、納品事例やメンテナンスの修理事例もご紹介しています。
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