住賓館の店内には、一際輝くコーナーがあります。 それは、バーズアイメープルやシカモア、黒檀、バール材など、貴重な高級銘木を使った鏡面仕上げの家具を集めたコーナーです。 美しい光沢を放ち、宝石のような輝きを見せる家具を、住賓館ではミガキ家具としてこれまでも何度かご紹介してきました。 そのミガキ家具に、住賓館オリジナルの新作が2点加わりました。 そこで今回は、ニューフェイスの詳細も含め、ミガキ家具についてご紹介します。 |
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職人技の粋を集結して仕上げられる「松創」のミガキ家具 | ||
住賓館のミガキ家具コーナーでも異彩を放つ家具は、婚礼・高級家具の産地として有名な広島県府中市のメーカー「松創」の家具です。 ここは伝統技術を生かした素晴らしい桐箪笥を製造するメーカーですが、京都にも工場を持つことから京漆塗の技術も高く、その技法を生かした鏡面仕上げのミガキ家具の美しさは、芸術品の域にあります。 その美しさは、「松創」の高度な職人技によるものです。 ここで、「松創」の鏡面仕上げの工程をご紹介しましょう。 |
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1. 木地調整 サンドペーパーで材面を平らにキレイにします。 2. シーラー吹付け これから塗装するポリエステル樹脂塗料が木地に吸い込まれるのを防ぐ目止めとして、下塗り塗料のシーラーを吹き付けます。木やせ防止の目的もあります。 ※シーラー吹付け、乾燥、研磨を3回繰り返します。 3. ポリエステル樹脂塗料吹付け ※ここでは吹付け、乾燥、研磨を4回繰り返します。 4. 研磨 サンドペーパーで表面を研いで平滑にしていきます。 5. 磨き コンパウンド(磨き粉)を使って表面をピカピカに磨き、ワックスで仕上げます。 |
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以上のように、ミガキ家具を仕上げるには、手間と時間と高い技術力を要求されます。 それだけに「松創」の家具は、美しい艶と透明感があり、肌さわりもよく、しかも何層にも塗り重ねているので耐久性もあります。 メンテナンスも楽で、表面の吹き直しにも対応出来ます。 住賓館では、高級感のあるミガキ家具のファンは多く、根強い人気があります。 中でも「松創」のミガキ家具は、目の超えた家具好きから高い評価を得ています。 |
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鏡面仕上げのレベルは、映り込みをチェック! | ||
ピカピカと光沢のある家具に仕上げるには、いろいろな塗装方法があります。 先に紹介した「松創」のように、塗料を何層も塗り重ねて研ぎ、磨きをかける方法もあれば、中には塗料を吹付けただけで研ぎや磨きの工程を大幅に省いて仕上げている場合もあります。 では、鏡面仕上げのレベルをチェックするにはどうしたらいいか。 答えは、家具への映り込みをチェックすること。 「鏡面」仕上げというだけに、レベルの高い家具ほど鏡に映したようにクリアに映り込みます。 家具に映り込む自分の姿や店内の照明が、ぼやけたり歪んだりせず、クッキリ映っているかどうか。 塗りに深みがあり、きちんと研磨された家具は、映り込みがとてもクリアです。 |
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写真ではわかりにくいかもしれませんが、これは「松創」のダイニングテーブル(バール材・鏡面仕上げ)で、まさに鏡に映したように周りの家具がキレイに映り込んでいます。 天井の照明もぼやけることなく映っています。 さすが「松創」です。 もちろん、ほかの展示家具もレベルの高いミガキ家具は、映り込みがクリアです。 みなさんも住賓館に来店の際には、ぜひチェックしてみてください。 |
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「松創」製作、住賓館オリジナル家具 〜シカモアミガキ仕様ダイニングテーブル〜 |
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今年4月に開催した「松創」フェアに合わせて作った住賓館オリジナルのミガキ家具がこちらです。 もちろん製作は「松創」です。 |
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とても貴重なホワイトシカモア材を使い、先にも紹介した工程で丁寧に作られたダイニングテーブルです。 シカモアは、高級な楽器の表面材に使われていて、バイオリンの名器・ストラディバリウスもその一つです。 そのシカモアの中でも特に美しいと言われるカーリー杢(ちりめん杢)の突板を表面材として使用しています。 ちなみにシカモアは貴重な材料のため、無垢板で使うことはほとんどなく、突板加工して使用されます。 しかも、突板の幅が広く取れないため、何枚も貼りあわせて使用しています。 この住賓館オリジナル家具の特徴は、軽快な脚のデザインとカラーバリエーションです。 特に展示しているスーパーホワイト色は、松創にしか出せない色。 シカモアでここまで白いカラーはほかでは見ることができません。 もちろん、スーパーホワイト以外でも10種類の中から選ぶことができ、木材もシカモアだけでなく、バーズアイメープルやバーム材を使ってミガキ仕様にすることもできます。 サイズオーダーもワイド2000ミリまで対応でき、脚の形状を変えればワイド3000ミリも可能。高さの変更にも対応します。 |
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ほかではめったにお目にかかれない。ミガキのソファ。 〜バーズアイメープルミガキ仕様ソファ〜 |
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高級感があり、上品なバーズアイメープルのミガキ家具は、住賓館でも根強い人気があります。 ところが、テーブルや椅子、ボード類はあっても、ソファとなると数が少なく、あったとしても同じようなスタイルやデザインばかり。 そこで住賓館では、オリジナル家具の製作に取り組み、出来上がったのがこのソファです。 ワイド2015ミリ、奥行き780ミリのコンパクトスタイルで、本体の高さは585ミリのローバックスタイルです。 |
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両肘部分や背板はもちろん、クッション下の側面もすべてバーズアイメープルのミガキ仕上げにしています。 このオリジナルソファのフレームは、徳島県の「シマモト」に製作をお願いしました。 徳島県は、突板や鏡面仕上げの技術に優れた家具の産地で、「シマモト」も高い家具製造技術を持つメーカーです。 その塗装技術には定評があり、バーズアイメープルの美しい杢目を生かしたミガキ家具に仕上げてくれました。 肘部分のバーズアイメープルは、特にこだわって美しい杢目を選んで貼りましたが、背板の裏部分の後ろ姿も、ダイニングテーブルに使えるぐらい素晴らしいミガキ仕上げになっています。 また、今回こだわったのは、配送や納入を考えて、両肘を簡単に取り外しできるノックダウン式にしたことです。 オリジナルソファのワイドは2015ミリですが、両肘を外せば1620ミリになるので、マンションのエレベーターや玄関口など限られたスペースでも楽に納品できます。 |
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ところが、このノックダウン式が今回の製作における一番の難所でした。 肘を取り外しできるようにすると、背板にきしみ音が出てしまったのです。 いろいろ研究し、試作を重ね、すべての課題をクリアして完成するまでに約100日を要しました。 クッション部分は、群馬県の「馬場家具」にお願いしました。 |
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イタリア製の本革(厚革)を使ったクッションはセパレート式で、座面のベーススプリングにはターボスクリーンとエラスベルトを採用し、沈み込みすぎずに適度に押し返す弾力があるので、長時間座っていても快適に過ごせます。 バーズアイメープル部分のカラーは12色から選べ、クッション部分の革のカラーも5色から選べます。 また、バーズアイメープルをシカモア材に変えることもできます。 今後は、センターテーブルやサイドテーブルや小物雑貨など、バーズアイメープルミガキ仕様のオリジナルシリーズを展開しようと計画しています。 ご要望などありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。 |
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特別先行予告! ボーナスセール開催 住賓館ブログ 田組社長の「気になる家具」を要チェック! |
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いつも家具ログを読んでくださっているみなさんに、感謝の気持ちを込めて特別先行予告! 住賓館では、近々ボーナスセールを開催します! といっても詳細はまだ、ナイショですが、ちょっとだけネタばらし。 毎日更新の住賓館ブログでご紹介する、田組社長の「気になる家具」をしっかりチェックしておいてください。 ここで予習した家具が、うれしい価格でお目見えするかもしれません。 また、住賓館ブログでは、セール詳細をいち早く公開する予定です。 どうぞお見逃しなく! なお、「住賓館ブログ」では、今回ご紹介したミガキ家具を始め、北欧スタイルの飛騨高山の家具、広島府中など国内の家具産地の家具、イタリアやドイツなど世界の有名ブランド家具、話題のベッド、マットレス(シモンズ、シーリー、サータ)などの寝装家具の紹介に加え、納品事例やメンテナンスの修理事例もご紹介しています。 こちらもしっかりチェックしてください。 > > 住賓館ブログ |