日進木工 新作・Sofセミアームチェアと4種の座り比べ
住賓館の主力メーカーである日進木工。家具の産地・飛騨高山の伝統と技を受け継ぎながら、今の暮らしの中でも色あせない、北欧スタイルの家具は、全国にファンを持ち、住賓館でも大変人気があります。
その日進木工の新作(2017年発表)が、今回ご紹介するSof(ソフ)セミアームチェアSWC-833です。シンプルで奇をてらわないスタンダードな椅子ですが、その座り心地の良さは感動モノです。
そこで今回は、Sof(ソフ)セミアームチェアSWC-833を詳しくご紹介するとともに、同じ日進木工の4脚の椅子と座り比べをしてみました。
背の当たり、座のクッション、面仕上げ、すべてが秀逸
〜Sof(ソフ)セミアームチェアSWC-833
Sof(ソフ)は、1998年に発売されたOval(オーバル)シリーズの後継機種として2010年に誕生したシリーズです。美しい曲線、柔らかな手触りと優美なデザインのOval(オーバル)の流れをくむだけに、Sof(ソフ)も、上質な木材を丁寧に優しく削りこみ、自然で角のないフォルムに仕上げられています。どこを触っても優しく、温かみのある美しさを持っています。
そのSof(ソフ)から今年の新作として発表されたのが、Sof(ソフ)セミアームチェアSWC-833。大阪の展示場で初めて座った時、その座り心地があまりにも良かったので、すぐに注文。今年の人気チェアになる予感がします。
サイズは、ワイド幅605mm、奥行き515mm、高さ755mmのややコンパクトなアームチェア。この大きさなら、ワイド幅1500mmのダイニングテーブルに横並びで2脚入ります。重さは5.6kgの軽量タイプ。椅子の出し入れや移動も楽にできます。
Sof(ソフ)セミアームチェアの一番の魅力が、この背の部分。曲げ木、接ぎ木、ジョイントフィンガーなど高度な技術を集結して完成した優しい曲線。その背は美しいだけでなく、どんな体型でも体を優しく受け止めてくれる包容力があります。
背あたりの良さを決定づけているのが、背の削り込みと傾斜角度。曲げを極限まで薄くして、絶妙な角度をつけた背は、当たりがやわらかで、長時間座り続けることができます。
深くすわっても、浅く座っても背の計算された傾斜によって、体と背の間に隙間ができず、どの姿勢でも背当たりがやさしく、体にフィットします。背板タイプであっても女性や痩せ型の方も痛いと感じることはありません。
セミアームの面カットも丸面のため、立ち上がり動作のときにつかみやすく快適です。
座面はゆったりしていて、ボリューム感のあるクッションや板座のざぐりのようにお尻にフィットする形状で、座り心地も快適。座面は取り外しが簡単で、メンテナンスも楽にできます。
座クッションは、座板に載せる仕様なので、椅子の脚の頭が太ももに当って痛いということはありません。
脚も座を支えるフレームも面取り加工が施され、どこを触っても滑らかな手触り。丸くやわらかみのある脚は、テーブルに収めたときも美しい佇まいで、心が落ち着きます。
座板の取り付け位置は、前後20mmの調節が可能で、体格に合わせて一番掛け心地のいいポジションに設定できます。
曲げ木、ちょい肘、背板、コンパクト、軽量タイプの4脚の椅子と比較
〜WHITE WOOD(ホワイトウッド)チェアWOC-132
木の実を想わせるセミアームのデザイン、圧倒的な軽さ、簡単に取り外しができるカバーリング機能で人気のWHITE WOOD(ホワイトウッド)シリーズWOC-131のオールナラ材タイプで、背の当たりをよりソフトにするために背もたれの幅を広くした椅子です。
背と座面とアームの3つのバランスが良く、軽快な座り心地。アーム高(AH)が685mmと高く、自然に手が乗る高さで、タブレット操作も快適。立ち上がり動作も楽にできます。
Sof(ソフ)セミアームチェアと比べると、背の高さはわずかに低く、ちょい肘の高さはわずかに高い。上の背は、曲げ木と丁寧な磨きによる滑らかな背当たり。体を受け止めるのは、下の幅広の背板。重さは3.5kgと5脚の中では最も軽く、椅子の出し入れや移動が多い場合に便利な椅子です。
〜WHITE WOOD(ホワイトウッド)チェアWOC-165
WHITE WOOD(ホワイトウッド)シリーズのローダイニングチェア。ソファサイドで使ってもマッチする安定感があります。
幅広な曲げ木の背板が、しっかりと体を受け止めてくれます。また、背板の上部は細く、下に向かって太くなっているので、どんな姿勢でも体が接する面が心地よく、長時間快適に過ごせます。ワイド幅も640mmでゆったりと座ることができ、体格の大きな男性でも長時間座ることができます。
背の傾斜や形状は、よく似ていますが、Sof(ソフ)セミアームチェアの方が、やや傾斜角度が大きい。座面も広く、体格を問わずゆったり座ることがでます。また、横すわりもできますが、座クッションから脚の頭がでているため、横座りの時にふとももに当たるのを気にされる方は、Sof(ソフ)セミアームチェアをおすすめします。
シードチェアNFC-780は、シリーズ発表時から続く人気のダイニングチェアです。曲げ木の背から滑らかなカーブを描いてつながるアーム、さらにそのまま後ろ脚へと流れる一連のラインの美しさ。高度な加工技術が軽さと北欧モダンのデザインを高いレベルで完成させた一脚です。
背の厚みは薄く繊細ながら、実際に座ってみると曲げ木のカーブが体に沿い、コンパクトサイズでもしっかり体を支えてくれます。ちょい肘は、肘を乗せるという機能性よりもデザイン的要素が強いような感じもありますが、立ち上がり動作のときには機能性を発揮。ちょい肘を持つと楽に立ち上がることができます。
Sof(ソフ)セミアームチェアと比べるとコンパクトで、体が接する面は小さいのですが、座面は程よいクッション性があり、サイズ感に比べて座り心地の満足度が高い椅子です。限られたスペースでは、おおいに活躍してくれそうです。
川原で見つけた手に馴染む石ころのような、丸っこくて安心感があって、素朴で温かみがあって・・・、ほんわかと癒される椅子。丁寧に削り込んだ木部やゆったりとしたサイズ感による快適な座り心地で、男女問わず人気があります。
5脚の中では唯一、肘なしタイプの椅子ですが、体のラインに沿ってカーブする長めの背は、丁寧に面取りが施されていることもあり、肘を乗せても滑らかな感触。座面も広く、厚みのあるクッションで、横座りしても快適に過ごせます。
座面からの背の高さは、セミアームチェアの方が少し高く、傾斜もわずかながら大きいように感じます。同じSof(ソフ)シリーズなので、どちらも掛け心地の良さのレベルは高く、包み込まれるような包容力があります。背の当たりでは、セミアームチェアの方が傾斜が大きい分、適応力が高く、どんな姿勢でも快適なフィット感があります。
【Select Point】
日進木工の椅子と言えば、軽量、曲げ木、ちょい肘など、他メーカにはない優れた特長がありますが、新作や新シリーズを発表する度に、進化しているのも日進木工の特長の一つ。まさに日進月歩を続けているメーカーです。
今回ご紹介したSof(ソフ)セミアームチェアも、比較した4脚の椅子の持つ長所を活かしつつ、いいとこ取りをしながら完成した一脚と言えます。
ただし、すべての人に快適な椅子とは限りません。一人ひとり快適度の基準もポイントも違います。スペックだけでは判断できません。
やはり快適な椅子を選ぶためには、まず、実際に座ってみること。それもいろんな椅子に座って比べてみることが大切です。今回の情報を参考に、いろいろ座り比べてみて、自分の感覚でピッタリの椅子をみつけてください。
【コーディネートに使用したアイテム】
メーカー 日進木工
商品名 Sof(ソフ) セミアームチェア SWC-833
サイズ W605×D515×H755・SH435・AH650(mm)5.6kg
販売価格 90,000円(税別)
商品名 Sof(ソフ) チェア SOC-832
サイズ W530×D545×H740・SH440(mm)6.0kg
販売価格 65,000円(税別)
商品名 WHITE WOOD(ホワイトウッド)チェアWOC-165
サイズ W640×D555×H750・SH440・AH640(mm)5.6kg
販売価格 75,000円(税別)
商品名 WHITE WOOD(ホワイトウッド)チェアWOC-132
サイズ W575×D500×H730・SH430・AH685(mm)3.5kg
販売価格 47,000円(税別)
商品名 geppo(ゲッポ)シードチェアNFC-780
サイズ W540×D535×H695・SH420・AH655(mm)5.2kg
販売価格 42,000円(税別)
※上記の価格は時期によって変動しますので、必ずご確認ください。
◆Recommend
今回ご紹介したSof(ソフ)セミアームチェアSWC-833は、ダイニングチェアとしてはもちろん、パーソナルチェアとしてもおすすめです。新築にあたって4脚揃えてダイニングテーブルに合わせてもいいし、1脚だけ買い替えたり、自分だけのお気に入りチェアとしてリビングやプライオベートルームに加えるのもおすすめです。
今回は、ウォールナットのオイル仕上げをご紹介しましたが、ホワイトオーク材にすることも、ウレタン仕上げにすることもできます。また、座面も本革を選ぶこともできます。
今年注目のセミアームチェア、興味のある方はどうぞお気軽にお問い合わせください。
■今回ご紹介した製品をYouTubeでご覧いただけます。