変形テーブルに合わせたいハイバックアームチェア3種比べ
年末年始の慌ただしさが加速し始める今日このごろ。こんな時には家で過ごす時間がとても大切に感じられます。
お気に入りの椅子に座り、家族とテーブルを囲んで食事や会話を楽しんだり、一人の時間を満喫したりしてリフレッシュすれば、ストレスをためることなく毎日を過ごせます。
そこで、2017年最後の「比べてみました」特集は、「変形テーブルに合わせたいハイバックチェア」をテーマに、視線がぶつからずに会話でき、お部屋の形やスペースに合わせて効率的にセッティングできる変形テーブルに合うハイバックチェアを選んでご紹介します。
今回選んだのは、日進木工のResty(リスティ)、シラカワのフェルメールとラプトの3種。
いずれもゆったりと安心できるアーム付き。しかもデザイン性も高く、お気に入りの1脚にふさわしいハイバックチェアです。
“日々を無理なくゆったりと、気持ちよく暮らすため”のアームチェア
〜日進木工:Resty(リスティ)〜
日進木工のResty(リスティ)は、休息(REST)からイメージして生まれたシリーズだけに、“日々を無理なくゆったりと、気持ちよく暮らすため”の仕掛けが盛り込まれています。
このアームチェアも椅子としての耐久性はもちろん、肩までしっかりホールドする背やお尻が痛くなりにくい布バネを仕込んだ座板など、長時間座っていても心地よく過ごせる1脚です。少しフォーマルなスタイルも、お気に入りの椅子となり得る要素です。
木取りがキレイで、削り込みもしっかりしていて力強さもあり、モダンなテーブルにも合うハイバックチェアです。
また、サイドのV字貫は、個性的に見せるデザイン性と強度を併せ持ち、長く愛着を持って使うことができます。
座面とアームの間は少し高めで、自然と肘が乗る高さ。肘だけが上がったり、落ち込んだりしないので、長時間ラクに過ごせます。
木枠使いも巧みで、後ろ姿も美しい。しかも背の貫は引き手を兼ねているので出し入れもラクにできます。
アームの先端部分はつかみやすいデザインになっているので、安心感があり、立ち上がり動作も楽にできます。
また、アームの幅も比較的広く、肘を乗せてタブレット操作をするときも便利です。
背は肩までしっかり受け止めてくれます。クッション性もいいので背当たりもよく、座面も程よい硬さで立ち上がりもスムーズ。
座板にはダイメトロールという布バネが仕込んであり、 お尻が痛くなりにくく、通気性が良いのでムレもなく、長時間でも快適に座ることができます。
革の背が体をソフトに受け止める軽量ハイバックアームチェア
〜シラカワ:フェルメール〜
シラカワのフェルメールは、2013年9月に発表されたシリーズで、曲げ木を使ったフレームや扱いやすい軽さで人気のあるモダンテイストの家具です。このハイバックアームチェアは、“背で座る”と表現できるほど、自然と背中を支えてくれます。
背から脚にかけて流れる様な曲げ木が美しく、1脚でも絵になるアームチェアです。
アーム付きですが、足まわりが広い造りなので、横座りもでき、テーブルからの出入りもスムーズ。さらに重さはわずか5200gと軽量。暮らしに便利な椅子です。
座クッションと脚は一体型で、座面はカバーリング仕様なで張替えやメンテナンスもラクにできます。
スッキリとシンプルな後ろ姿も美しく、木枠の上部は掘り込み取っ手になっているので、椅子の出し入れや持ち運びに便利です。
背は革張りなので、体を預けると革が伸びて体をソフトに受け止めます。背骨が当たらないので体勢を変えて座っても快適に過ごせます。
座面のクッション性もよく、背のソフト感と相まって長時間座っていても疲れません。
極限まで薄く仕上げた背板の曲げ木が背中にフィット
〜シラカワ:ラプト〜
ラプトシリーズもシラカワの人気シリーズで、住賓館でも人気があります。モダンに研ぎすまされた造形と端正な木肌の美しさが、安堵感や心地よさをもたらし、とても落ち着きます。
ラプトの特長はこの背板の曲げ木。極限まで薄く仕上げられていますが、耐久性があり、曲げ木のカーブが背中にフィットしてしっかり体を支えてくれます。
背から脚にかけてのフレームは、フェルメール同様、一本木を使った曲げ木仕様で、やわらかなカーブと木肌の美しさが際立ちます。
座はフレームに乗せた造りなので、座面の幅が広く、ゆったり座ることができます。
アームの持ち手は、先端に行くほど細く、削り込みがあって握りやすくなっています。座っている間も立ち上がる時にも安心感があります。
曲げ木の背やフレーム、前広がりの座面など、快適に過ごせる造りは、後ろ姿も美しい
3種の中では唯一の背板タイプですが、精密に仕上げられた曲げ木のカーブが背中にフィットして、胸から下をしっかり支えてくれるので安定した座り心地です。
また、座面の前に座って背を預けると縦長で体を支えてくれるので快適。どのポジションでも安心感があります。
【Select Point】
変形テーブルに合わせるハイバックアームチェアを選ぶポイントは、テーブルの高さとアームの高さ(AH)を考えて選ぶことです。今回の3種のAHは660mm以下なので、テーブル高は700〜720mm必要です。お手持ちのテーブルにハイバックアームチェアを加える時は、しっかりテーブル高を確認することが重要です。アームがテーブルに収まれば収まるほど空間がスッキリするので、部屋が広く見えます。
また、変形テーブルとハイバックアームチェアを一緒に選ぶ場合は、テーブル天板の面形状を船底仕様にするとよいでしょう。アームも収まりやすく、出入りもラクにできます。
【コーディネートに使用したアイテム】
メーカー 日進木工
商品名 Resty(リスティ)・アームチェア
サイズ W600×D605×H960・SH440・AH660(mm)
販売価格 109,000円(税別)
メーカー シラカワ
商品名 フェルメール・アームチェア
サイズ W590×D590×H945・SH430・AH640(mm)
販売価格 87,000円(税別)
メーカー シラカワ
商品名 ラプト・アームチェア
サイズ W590×D560×H890・SH430・AH640(mm)
販売価格 60,000円(税別)
メーカー 土井木工
商品名 オリジナル変形テーブル
サイズ W1725×D1117×H700(mm)
販売価格 328,000円(税別)
※上記の価格は時期によって変動しますので、必ずご確認ください。
◆Recommend
ハイバックアームチェアは、座っていて安心感があり、体が安定するので年配の方や長時間座りたい方におすすめの椅子です。
今回ご紹介した3種の場合は、女性や細身の方には、背が革張りで背骨を感じないシラカワのフェルメールを。男性やしっかりとした体型の方には、日進木工のResty(リスティ)やシワカワのラプトがおすすめです。
このように、同じハイバックアームチェアでも、造りや素材使いの違いなどによって適する体型や身長、座り癖などがあります。長く使いたい椅子を選ぶ時は、デザインやカラーの好みだけで選ばずに、実際に座ってみて体に合った椅子を選ぶことも大切です。
住賓館では、今回ご紹介した以外にもたくさんのハイバックチェアを展示しています。どうぞお気軽にご来店いただき、納得行くまで何度でも何脚でも座り比べて自分だけの1脚を見つけてください。
■今回ご紹介した製品をYouTubeでご覧いただけます。