住賓館のメンテナンス修理 本物の家具を長く愛着をもって使い続けていただくためにー。 |
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今、家具の存在がとても軽く感じられます。 大量生産の安価な家具を“とりあえず”購入し、壊れたり古くなったらすぐに買い替える。 また、引越しの際にはまだ使える家具であっても処分し、引越し先で新たに安価な家具を購入する。 こんなふうに家具が使い捨てされる存在になっているように思います。 本物の家具を購入し、丁寧にメンテナンスしながら愛着を持って長く使い続けてほしいー。 それが住賓館の願いです。 そのために住賓館では、ご購入後のメンテナンス対応こそ重要だと考えています。 家具は長く使うものだから、責任を持って本当にいい家具をお届けしたい。 そして、ご購入いただいたからには、長く使い続けられるようにメンテナンス対応の充実に努めています。 そこで今回は、住賓館のメンテナンス対応について実例を交えながらご紹介します。 |
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迅速な初見訪問と複数の見積もり提案 | ||
住賓館のメンテナンスシステムについては、以前こちら(今、時代が注目する「修理」「修理依頼はどうすればいいの?」にお答えします!)で詳しくご紹介しましたが、とにかく住賓館が心掛けていることは、ご相談に対して迅速にお応えすることです。 来店時や電話、メールなどでご相談を受けたら「すぐに行く!」を基本に、まずは現状の家具の確認のための初見にご自宅へ伺います。 ここではしっかりとお客様のご要望や予算をお聞きします。 完全に直したいのか、予算内でできるメンテナンスを希望するのかなどを確認し、お客様と共にベストなメンテナンス方法を検討します。 その後一度店に戻り、お客様との打ち合わせをもとに今度は住賓館の各専門職人と検討し、見積もりをお出しします。 その際には、メンテナンス方法について初見時よりも詳しくご説明いたします。 例えば、椅子を塗装するのであれば、単純に吹き付け塗装するだけか、一度ペーパーをかけて色を落とした上で塗装するのかなどです。 もちろんメーカー修理を希望される方には、メーカーからの見積もりもお出しします。 さらに、メーカーと住賓館の2つの見積もりをお出しすることも可能です。 お客様が一番納得できるメンテナンスレベルや依頼先をご検討ください。 |
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メーカー対応できない場合は、住賓館の専門職人が対応。 パーツ対応も可能で、予算も抑えられます。 |
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住賓館では現在、「塗り」「張り替え」「座面補強」「組み立て」の4工程の各専門職人がいます。 各工程で専門職人がいることで、メーカーメンテナンスであればトータル対応しかできないことも、住賓館であればピンポイントの修理やメンテナンスにも対応でき、予算を抑えることもできます。 先日依頼を受けたLAZBOY(レイジーボーイ)社のロッキングリクライナーソファのメンテナンス修理でも、この職人が力を発揮しました。 そのソファは長年業務用として使われていたためサイドレバーにゆるみが出ていました。 また、衛生を保つため、使用するごとに消臭していたため肘のせ部分のレザーが摩耗し、裏面は破れもありました。 メーカーに依頼するとレザーは張り替えとなり、レバー部の修理は対応が難しい上、料金もお客様の予算をオーバーしていました。 そこで、お客様と相談の結果、肘部分は、そこだけをソフトレザーでカバーすることに。 また、レバー部のゆるみは、一度ばらし、再度組み立てながら締め直し作業を行いました。 こうした対応ができるのも、各工程ごとの専門職人を持つ強みです。 ちなみに、住賓館での職人の採用基準は、メーカー以上に仕上げられるかどうか。 それだけ高い技術レベルの職人を集めています。 海外ブランドの革の張り替えも国内対応でき、ぐらつきがひどい椅子でも、一度ばらして補強しながら組み立てることができます。 また、ビスを使いたくない、逆にビスでしっかり補強したいとの要望にも対応。 テーブルの吹き直しでも、オイル仕上げ、吹き付け塗装、ウレタン塗装などご希望や予算に合わせて対応できます。 |
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「戸の滑りが悪い」から「30年前の復元メンテナンス」まで。 海外メーカーも他店購入のメンテナンス修理にも対応します。 |
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メンテナンス修理に関することで「こんなことぐらいで・・・」と、遠慮したり、「これは無理だろう」と、諦める前に、まずはお気軽にご相談ください。 海外メーカーの家具や他店購入の場合でも遠慮せずにお問い合わせください。 また、住賓館では、年代物の家具の復元メンテナンスにも専門職人が対応しています。 先日も、30年ほど前のサロンテーブルとサロンチェアを修理してほしいとの依頼がありました。 拝見するとテーブルは、天板の突板が浮き、サイド面もかなり損傷。脚の塗装も取れていました。 チェアの方もビョウ打ちの座面の傷みがひどく、木製フレームの塗装の劣化も激しいものでした。 そこでテーブルとチェアを持ち帰り、塗装工程、座面工程、ビョウ打ちの各専門の職人と相談しながらメンテナンス方法を決め、その都度お客様とも細かな打ち合わせを行いながら作業を進めていきました。 まず、テーブルについては、丁寧に汚れを取り、天板を修理し、手作業で吹き付け塗装を行いました。 元の色よりも少しダーク色になり、表面の凸凹をあえて残すことで歴史ある家具の風合いに仕上げました。 チェアは、木製フレーム部を塗装し、座面は新しく作りなおすことにしました。 新しい座面は、ウレタンベースのクッションにやわらかいピンクのゴブラン織りの生地を張り、連続ビョウ打ちを施しました。 座面に張りを出して大柄の花柄が美しく見えるように仕上げ、そこに施したビョウ打ちがアクセントとなり、大人のサロンチェアが完成しました。 お客様と何度もコミニュケーションを取ることで、素晴らしサロンテーブル&チェアに復元できたケースです。 このほかにも、ボードの引き戸が開けにくくなったご相談に対して、ロウを塗ったり、カンナで削ったりする簡単なメンテナンスから、テーブルの吹き直し、ソファの座面張り替えや座面補強、イタリア製パーソナルチェアのレザー張り替えなど、多様なメンテナンス修理に対応しています。 |
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メンテナンス実例 | ||
■パーソナルチェア・年代物家具の復元メンテナンス |
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■サイドボード・引き戸の滑りが悪い |
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■リビングテーブル・天板の反り |
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■リビングテーブル・天板の吹き直し |
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■パーソナルチェア・海外メーカー(GAMMA)の国内対応メンテナンス |
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お手持ちの家具でお悩みのある方は、電話、メール、FAXなどでお気軽にお問い合わせください。 | ||
毎日更新の住賓館ブログでは、展示家具やイベント紹介などに加え、メンテナンス修理の納品事例もご紹介しています。 メンテナンス方法や納期、その時々で専門職人と知恵を出し合って工夫した点などもご紹介しています。 こちらもチェックしてくださいね。 |
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家具メンテナンスの実績はコチラをご覧ください。(住賓館ブログ・家具メンテナンス) | ||